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158 フライパンのコーティングが剥がれる問題

Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
私事の話ですが、1年程前に購入したフライパンのテフロンが剥がれてきたので買い替えを検討しています。「耐摩耗性試験○○万回クリア」と書いていたのに1000回も使わずリタイアしてしまいました。

そもそも耐摩耗性試験とは何をしているのか改めて調べてみると、こんなページが出てきました。

㈱生活品質化学研究所 日用品(生活雑貨)の検査 より抜粋

熱したフライパンのコーティング面を金属製ターナー(フライ返し)で40回/分のペースで擦る試験とのこと。2.8±0.2Nってことはそこまで強くフライパンに押し付けてる訳でもないですね。爪でどこかを軽くかいてる時ぐらいの力でしょうか。弱い力でも数をこなせばコーティングを剥がせるんですね。

しかしフライパンでコーティングが剥がれる部分って割と外側からで、円を描くように剥がれていきますよね。菜箸やフライ返しでガチャガチャやるのはフライパンの中央の方が多いかなと思うのですがこれはどういうことでしょうか。

また調べてみると、どうやらコーティングが剥がれる原因は、
①調理時に局所的な温度差が発生している
②フライパンに料理を入れたまま保存してしまう
という2点だそう。

フライパンの外側から円を描くようにコーティングが剥がれるのはおそらく①が原因のようです。油をひかなかったり、常に中火~強火で調理してると、火があたっている部分だけ局所的に高温になってしまうため、フライパンが変形してコーティングが浮いたり剥がれたりするそう。②はコーティングの小さい穴(ピンホール)から塩分が入ってしまうことにより、内部で腐食が起こり、コーティングが剥がれてしまうとのこと。

へ~(・o・)

①と②を気を付けておけばフライパンは長持ちしそうですね。
逆に耐摩耗性試験のクリア回数はそこまで重要な指標ではないような気がしてきました。むしろ①の対策として、温度がなるべく均一になるような厚底のフライパンの購入を推奨する声が広まっているようです。

この件を調べていると、耐摩耗性試験のクリア回数をキャッチコピーにしている商品が非常に多いなという印象を持ちました(それ以外ないのかな)。試験内容を公開している動画がある訳でもなかったので、クリア回数だけ見ると、まぁ長持ちしそうな商品だと錯覚してしまいますね。これは正直あまり親切でない印象を持ちました。試験結果をアピールポイントにするなら試験内容を記載するか動画にするぐらいして欲しいなと後から感じました。

実際「○○回クリアのフライパンがすぐコーティング剥がれたけど何故?」という質問や商品レビューも結構あるようです。

購入者は長持ちするだろうという期待を込めてクリア回数が多いフライパンを購入している節があるので、「騙された!」という感情になっているのかもしれませんが、購入者の使い方に問題がある可能性も十分あり得るので、商品パッケージや紹介ページに注意書きを載せておくと双方にとって良い気がしました。

ちなみに最近は四角いフライパンが出回ってるらしく、割と便利らしいので次はこれを購入しようと思います。


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