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62 非対面・ポイント還元がデフォルト?

Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
証券会社の業界図に少し変化があるようです。
ネット証券大手が既存大手にジワジワと迫りつつあります。

楽天証券が大躍進 証券界の構造変化が加速
2021年5月5日 日本経済新聞

預かり資産ランキングは首位の野村證券が120兆円超なのに対し、ネット証券大手は20兆円に届くかというところで、まだまだ既存との開きがありますが、顧客の数を計る指標である口座数では、既にSBI証券が600万口座を超えておりトップ。次いで野村證券、楽天証券と続いており、ネット証券が顧客の囲い込みにおいて一歩先を行っているようです。

特に楽天証券の新規顧客の獲得数は突出しており、
2019年12月時点:375万口座突破
2020年12月時点:500万口座突破
と1年間で120万口座以上も伸ばしているようです。
2021年3月には単月の新規口座開設数が初めて25万を超えたらしく。
首位を走るSBIを猛追中とのこと。

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(source:楽天証券)

楽天証券が獲得しているユーザーの内訳を見ると、口座開設者の内約70%は30代以下、投資初心者比率は75%という結果になっているようです。楽天証券は口座開設や資金移動によるポイントの還元等もあるらしく、楽天ユーザーには恩恵が大きいのでウケが良いのも分かりますね。

また、いわゆる「巣ごもり投資」による若年層の口座開設者が全体的に増えており、その層に選ばれている点が今の楽天証券の強みなのかもしれません。

金利による優劣がつけられない現状においては、ポイント還元後に他のサービスでの利用を促せるエコシステムを持つ企業が優位に立つのは道理ですね。直近はメガバンクでもTポイントやPontaポイントの還元の動きが出てきていますが、楽天はそのパイオニア的存在かもしれません。

「Amazon銀行が出るぞ」と昔から言われていますが、出たら出たでまた業界構造が変わりそうですね。

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