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Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
金融業界、とりわけ銀行の今後の動向(再編、デジタルマネーへの対応、新規事業等)について個人的に興味があり、いろいろとニュースを漁っていましたので、メモ程度にまとめてみようと思います。

■日本の銀行の数

そもそものところですね。
一体いくつかあるのか調べてみたところとんでもない数ありました。
①都市銀行   5行   
②地方銀行   62行
③第二地方銀行 38行
④信託銀行等  17行   
⑤信用金庫   269行

で、それぞれ何が違うのかというと、
①~③:単純に規模、エリア及び設立年によって呼び名を分けている
④  :提供できるサービスが違う(信託業務・併営業務もできる)
⑤  :出資者が違う(株主ではなく当該エリアの”会員”)
    故に事業目的も異なる(非営利)。
    また、根拠法が銀行法ではなく信用金庫法となっている。

■各種ランキング

そんな銀行は様々なランキングが掲載されています。
指標が大量にあるので一概に「〇〇銀行が〇位!」とは言えないですが、
主だった指標でまとめてくれている記事がありましたので添付しております。

日本の銀行ランキングTOP10!格付け、口座数、時価総額、自己資本比率など 三菱UFJ、三井住友、みずほは? 2020/01/09 MONEY TIMES
地方銀行の全国シェア、2 年連続で 4 割台 3メガなど都市銀行は過去最低を更新 2020/12/14 帝国データバンク

全体を見ると都市銀行が上位を独占しており、以降有力な地方銀行が追随するような構図になっております。
(頑張れ地方!)

■銀行を取り巻く環境

しかし、以前の記事でもご紹介したように、日本の人口減少に歯止めがかからない昨今は貸し出し等の銀行本来の業務での収益が減少していることに加え、ネットバンク等の新興企業の台頭もあり、業績が苦しい状況が続いています。また、給与のデジタル払い解禁、振込等の手数料の一律値下げ等、法改正による逆風も吹いていることから、銀行を取り巻く環境は悪化の一途を辿っています。

故に、地方銀行同士の統合や合併といったいわゆる再編がここ数年で大きく動いています。金融庁の森長官が検査局長時代に作成した通称「森ペーパー」を皮切りに、「〇〇FG」「〇〇HLD」「〇〇アライアンス」といった形で、銀行同士が手を組むシーンが増えております。

直近ですと長崎県の十八銀行と親和銀行が合併してできた「十八親和銀行」などが有名です。こちらはふくおかフィナンシャルグループの子会社となっています。

■備考:主な地方銀行のグループ

・ほくほくFG(北海道銀行、北陸銀行)
・フィデアHLD(北都銀行、荘内銀行)※東北銀行が2022年10月に統合予定
・コンコルディア・FG(横浜銀行、東日本銀行)
・めぶきFG(足利銀行、常陽銀行)
・三十三FG(三重銀行、第三銀行)
・関西みらいFG(関西みらい銀行、みなと銀行)
・山口FG(山口銀行、北九州銀行、もみじ銀行)
・ふくおかFG(福岡銀行、十八親和銀行、熊本銀行)
・九州FG(鹿児島銀行、肥後銀行)
・西日本FHLD(西日本シティ銀行、長崎銀行)
・TSUBASAアライアンス(千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行、東邦銀行、北洋銀行、北越銀行、武蔵野銀行、滋賀銀行、琉球銀行、群馬銀行)

※複数の銀行が含まれているもののみ記載しております。


今年はデジタル円の実証実験も控えております。
銀行の競合は今やテック企業となっている側面もあるため、
早い変化に対応していく基盤が必要ですね。デジタル人材の登用、サービス企画プロセスの高速化、意思決定プロセスの高速化が今一番必要な業界かもしれません。


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