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167 小売り専門では厳しい昨今

Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
ヤマダHDとAmazonが提携してfireTV内蔵型のスマートテレビを新たに販売するそうです。こちらはヤマダのPBとして扱うとのこと。

家電量販店各社は前々からPB開発に取り組んでおり、低価格を売りにした製品で売り上げを伸ばす企業もございましたが、精密家電ではNBの技術力に軍配が上がる状況が続いていました。しかし今回のAmazonとの提携のように、量販店とテック企業が手を組むことによって、そのバランスも今後崩れていくかもしれません。

販売店にとってここ数年はとても苦しい時期だったのではないかと思います。
家電製品のEC化率の上昇に伴い、D2Cに移行するメーカーも徐々に増えつつあります。生活者の巣ごもりはそれに拍車をかけた格好なので、メーカーの販売店へ依存度はグッと落ち込んでいるかと思います。

オーバーストア状態の中、常に他店舗との価格競争で利益を食い合うしんどい状況が長く続いていた販売店にとって大きな打撃ですね。近年は、ECで家電を購入するユーザーが実物を確認するためのショールームと化している店舗もあるほどです。

「(仕入れて売る)ハード屋だけでは時代を先取りできなくなった。アマゾンと組んだ方がお得だと感じた」。同日、記者会見を開いたヤマダHDの山田昇会長兼社長は強調した。

日本経済新聞「ヤマダ、アマゾンと協業 スマートテレビを共同開発」より抜粋

これはまさに仰る通りだと思いました。
ECの普及によって、リアル店舗における「低価格」や「品揃え」は強みになり得なくなってきています。PBの充実やOMO推進による消費体験の向上が販売店には求められているのかもしれません。

アパレルはこのあたり早かったのですが、家電の領域においてもその波がいよいよきている気がします。

「暮らしまるごと」戦略を掲げるヤマダHDが今後どのような商品・サービスを展開するのか注目です。

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