大学に行く意味を考えて大学運営をする

今日は丹波コミュニティカレッジについて考えるオンラインミーティングがありました。

丹波コミュニティカレッジというのは、2019年に神奈川県にある星槎大学の協力を得て、兵庫県丹波篠山市にある大芋小学校の廃校を活用して、卒業できる大学のサテライトキャンパスを開講することから始めた、自分たちでつくっていくことにした大学です。


大学でなにを学ぶというよりも、大学をつくりながら学んでいく、自分たちで制約をどんどん無くしていくという気持ちで、当たり前に一切縛られることなく運営をしていくことを定め、大学を立ち上げました。

とはいえ、2019年度に立ち上げてみたものの、思うようには運営がうまくいくかなかったこを強く反省し、2020年度は運営の基礎固めと位置付けて積極的な募集を行いませんでした。

ですが、2021年春からは改めて募集をしていくことにしています。


そこで改めて大学に行く意味を考える機会を、多くの高校生、および高校生の親御さんたちとつくっていきたいと思っています。



こうした記事は検索すればすぐ出てきます。
「Fラン」「大学」「奨学金」これだけで十分です。


個人的にはFランという言葉は好きではありませんが、認知度も高く、また伝わりやすい言葉にはなっています。

すべての人が後悔しているわけではありませんが、いわゆるFラン相当の大学に行く理由がなんだったのかを考えると、「他の人も行くから」以外には「大学に行くと就職に有利と考えて」などという意見もあります。


正直なところ、採用面接の現場にも未だに関与がすこしあるのでわかっているところがありますが、努力量の見えない大学進学を評価する企業はほとんどないので、名前を書けばほぼ受かったようなレベルの大学で、のほほんと4年間を過ごしたとしたら、まったくそこに就職への有利さは生まれないと思います。目的に合致した成果は得られることがありません。


どんな大学に行こうと、今ならインターンシップなどにも参加できますので大学に入ってから努力すればいろんな可能性が広がることは間違いありません(といっても、そこでも学歴の差別はそこそこ生まれますが)。

正直なところ、18歳〜22歳の間に働いてみて、そのときに大学の4年間を経た同級生がどんな進路にいくのか、どんな成長をしたのか確かめ、23歳時点から4年間大学に行って就職するような思考の大学生の方がよっぽど、真剣に学び、真剣に働き、真剣に就職についても意見を持つでしょう。

その間に、自分が貯めたお金と、払うべき学費を検討し、その中で大学進学を本当にすべきかを検討してもいいと思います。特に今の時代なら。


それでも、僕らは大学を地域に作ることにしました。


そして少人数ながら、いま勉強していることは、内容的にも、そのプロセスも間違いなく価値があります。そしてそこに通う同級生は、自分たちで地域に大学をつくろうだなんて夢のようなアホなことを口にして、実際に実現していくようなやつらです。

そこで一緒に学び、口だけの意見など相手にもされず、実際にやらないなら意味がないということを嫌というほど思い知り、しかも実際にやることを、徹底的にサポートされて、自信と経験をつけて卒業する4年があるとしたらこれは間違いなく意味がある4年だったと振り返ってもらえるはずです。


つくづく、いまやろうとしている「つくりたい大学を自分たちでつくりたいようにつくっていくプロジェクト」は本当に面白いし、そして学びが大きくて効果的で、将来につながる人脈も、なにより自信も備わるでしょう。

短い時間で、どうにかこの意義を多くの人に伝えさせていただけるように、これから秋と冬にかけて一生懸命に話す機会をつくっていきます。


興味のある人たちとともに一緒にやっていきたいので、もしもご協力をいただけそうな方は、是非ともなにかしら力になっていただけると嬉しいです。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。