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友、帰る

先日15日からきてくれていたノダさんが愛知に帰宅されました。8日間の滞在で、彼が第二の人生を歩み始めてハマりにハマっている「カレー」「コーヒー」「プリン」をたくさん振る舞ってくれて、シェアハウスでくらすみんなとお腹いっぱい頂きました。

こんな状況は2年ほど前には信じられない光景です。自動車部品会社に勤める真面目な真面目なエンジニアだった彼が、いまや「もう戻れる気しないっスね(笑)」とニカっと笑って、我が家でスパイスカレーを毎日作っているなんてことは、まったく考えられないことなのです。

決して悪くない給与をもらい、自分の意思は置いといて組織を最優先して行動し、毎日なにか追い立てられるような日々の中で、これがまともな暮らしってことなんだと、上司も部下もみんなお互いに「俺たち、まちがってねえよな」と確認するような風潮が漂うような組織だったんだろうなと思ってます。たぶん。

そこをある日飛び出し(=もちろん普通に退職手続きしてから退職し)てからそろそろ1年ほどになるでしょうか。最初、会社を辞めてすぐ我が家にしばらく滞在し、何もしない日々を持て余して戸惑っていたのを思い出します。

何もしないことが急に始まり、自分自身が何者でもない、何にも所属しないことの不安があったのかもしれません。そうした日々をひたすら過ごし、ずっと大好きで続けていたゴルフも、仕事の合間に行くのは楽しいのに、なんかあまりにも自由な日々の中でいくゴルフってなんか違うなと思ってみたり。

そこから、なんかキャッチボールがしたくなって、ジモティーでキャッチボール仲間をみつけてキャッチボールを楽しんだり、ふとカレーが好きだったと思い立って、カレーを食べ歩いているうちに、そのうちカレー教室に通ってみたり、コーヒーを味わうことを目一杯楽しんだり、プリンを作ったりとノダさんの味覚から始まる「好き」が、徐々に確実に拡張していきました。

いまは、その拡張の途中です。
その拡張の途中で生まれる変化を見せてくれています。

「いまこんだけ好きなことが広がっていて、ちょっと見せますね(ニヤ)」

そんな感じで今回は見せにきてくれた数日間でした。
そんな友が帰っていきました。次回がとても楽しみです。


急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。