プレゼントは「呼吸」だったという話

今日は誕生日でした。パーティとかはありませんし、ケーキもなしでした。でも大事な人にはちょっと前に会ってプレゼントももらえたし、なによりも今日はお昼の瞑想会に来てくれたら嬉しいと呼びかけていたところ、45名の方が来てくれて本当に嬉しい時間でした。

これまで20名もなかなか来てもらえる機会がありませんでしたが、初めてこんなにたくさんの人と一緒に瞑想する時間を取ることができました。


それでちょっと普段より人が多くて緊張している気分を感じました。やってみたら、思いのほか、めっちゃ嬉しい気持ちになりました。心が高揚して、普段より脈拍が早いな、気持ちが高まってるんだなと思いながら瞑想をして呼吸が整っていきました。気持ちのいい呼吸でした。

そしてたくさんの人がすこし落ち着いた呼吸をするきっかけが作れたなあと思えたことも、そしてみんなの顔が見れること、ちょっとほっとした感じになったなあと思えたことなど、嬉しいことばっかりあるなと思いました。


誕生日プレゼントってなんだろうな。嬉しいモノなんて、もうあんまりないかもしれないなあって思いました。ペンとか本とかケーキとか食事とかも、なんかそれじゃなくてもいいなって正直なところ思ってしまっている。

でもみんなの時間をすこしもらって、信頼してもらって、その時間を僕に預けてもらって、僕が一緒に呼吸をするだけ。それだけですが、なんかすこし気持ちが落ち着いたなとか、楽になったなとか、イライラした気持ちが少しマシになったなとか、そんなふうに思ってもらえるなんて、こんなに幸せなことってないなと思ったのでした。これ以上のプレゼントないなーって。


1週間前から何度も何度も告知して、なんとかみんなに届くといいなーと思って、声をかけてこの日を迎えたわけです。うっかり忘れてちゃってたよーって人もいたし、急に時間が空いたから入れたよーって人もいて、どれも全然問題なし。その時間を作ってみようって、ちょっとでも思ってくれたことがとても嬉しいことだと思いました。

そして実際にみんなが楽になっていく時間をとり、実際に楽になってくれていくことが嬉しかった。本当に人が少しだけ楽になるだけで、こんなに嬉しいんだなと思いました。だからそりゃ、誰かを少し楽にする仕事をさせてもらえるってことは、つまり「傍楽(はたらく)」なんてことは、嬉しいことにしかならないんだなあって思えたのでした。


しかも僕にとっては「呼吸を楽にする」ということをしたいんだってことが本当にわかってきました。だから、呼吸が苦しいっていう人のことを、さまざまな角度から楽にしたいなーって思うようになっています。


身体的なアプローチで言えば、柔軟性を高めて緊張感を和らげることが呼吸を楽になるので、柔軟や整体やヨガなんていうのはもちろん優れた方法であるわけで。

また呼吸の仕方というのも身体的なアプローチであり、また思考的なアプローチとも言えます。時間を数えながら、少しずつ吸気の時間よりも、呼気の時間をゆったり長く保つようにすることから、さらに止気の時間も少しずつ保つようにしていく。まさにプラーナーヤーマを徐々に進めていくこと。

あとは温度や空間や匂い、もしかしたら音楽なんかもいいかもしれません。呼吸のしやすい環境をつくるというのがしたい。


なにを話しても安心な友人から「幸せかどうかを決める尺度ってなに?」という質問を受けたときに答えたのは、呼吸でした。いい呼吸ができているかだと思う、って答えたのです。それは本当にその通りだったなと思います。

なにを目指すかと問われれば、「もう目指すものはない」と答えるし、生きている理由を問われれば「いい呼吸をすること」だと答える。誰かに役に立つとすれば、いい呼吸ができてない人に、いい呼吸ができるようになるためのあらゆる手段を講じたいなと思うし、死ぬまでに一秒でも多く気持ち良い呼吸をしながら過ごし、気持ちよく息を引き取ってくれたらいいなと思う。


冗談みたいに書いたけどブログがある。


いろいろなことを経て、わかったのは「呼吸」を本当にうまくコントロールすることができるなら、いろんな困った感情を振り回されることから離れることができるってことだ。

感情を落ち着かせたいのなら、呼吸を穏やかにさせてしまえばいい。頭で考えるよりも身体からアプローチしてしまった方がいい。感情が落ち着けば、当然ながら思考はクリアになり、冷静な判断ができるからトラブルの回避も容易になる。ものすごく大事なことだ。

また呼吸を穏やかにするのと、身体の緊張がほぐれるのはほぼ同時に起こるし、身体の緊張がほぐれれば呼吸を穏やかにするのは容易く、呼吸を穏やかにすることで身体の緊張をほぐすのは容易くもなる。


すこしずつだけど、「呼吸を大事にする生き方」を学べる機会をつくり、それが人の役に立つようになって暮らせるようにしていきたい。

誕生日にそんなことを気づかせてもらえたのって本当に大きな大きなギフトだったなあって思う。みんな本当にありがとう。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。