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フランス語でアナウンスがあるイタリアのローカル電車

Vol.042

久しぶりに電車に乗って出かける。
もうすぐ日本への帰国があるので、そんな悠長なのではなく、ささっと用事を済ませて帰るだけ。

行き先はアオスタ

ヴァッレアオスタ。
直訳すればアオスタ渓谷。
フランスとイタリアの国境とも言えるこの地域は、今でもフランス語も公用語だ。
わかりやすくいえば、モンブランがある場所と言えようか。
モンブランはフランス語だが、これはイタリア語になるとモンテビアンコと言われる。
そう、モンブランが国境の地域だ。

トリノポルタヌォーヴァ発アオスタ行きの電車

アオスタに行くためには、トリノから電車に乗らないといけない。
トリノからアオスタまでは大体2時間くらい。
ローカル線での旅である。

アオスタ行きのローカル電車。

アオスタ行きの電車に乗ると、毎度とイタリア語のアナウンスだけでなく、フランス語のアナウンスも流れる。
なので、イタリアに住んでいてこの電車に乗るときは毎回「アオスタへ行くんだな」と悟る。

アオスタ行きの電車は冬はスキーを楽しむ人で賑わう。
夏はトレッキングなど。もしくは避暑を求める人々で賑わう。
意外と観光列車だ。

車内掲示板。
もう一つのモニターはアオスタの美しき景色が映し出される。

でもアオスタは国境の財源があり、とてもお金持ちの州なので観光資源で潤っているわけでもない。
ただ冬山と共存しているので、自然環境を純粋に楽しむことができる。

ミラノから新幹線フレッチャロッサもしくはイタロでトリノまで1時間。
そこから乗り換えてローカル線でアオスタまでは2時間だが、緩やかなアルプス山間の生活を楽しむにはアオスタはおすすめだ。

私はログハウスが好きなので、山岳部に行くときはログハウス調の家を見るだけでも楽しい。レストランもログハウス調が多いので、無意味にチーズや赤ワインを欲する。

この行先の電車に乗ったら、途中のイヴレアで降りてもいい。
ここは日本でもニュースになるオレンジ投げのカーニヴァルがある街。

ローカル線の旅にはいろんなイタリアの顔があるが、時に無人駅もあり、とんでもないところで降りる羽目にもなるので、よく調べてから降りてみよう。

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