銭湯は割高なのに行ってしまう話
基本的に、家にあるものに追加でお金を払うのが嫌いなのに、銭湯にはまってしまったというお話し。
きっかけは、とあるゲストハウスに泊まった時。多分外国人と思われる女の子がずっとシャワーを使っていて、入れなかった。
ゲストハウスにはだいたい、近隣マップがある。なんとなく眺めていると〇〇湯という銭湯があった。
宿にはあまりお金をかけたくなかったけど、湯船には浸かりたかったので、しぶしぶ銭湯に向かう。
高い天井、そこそこの人と広いお風呂がそこにはあった。湯船に浸かると旅の思い出が走馬灯のように流れる。
銭湯の蒸気を思いっきり吸うと、どっと疲れがお湯に溶けていくようだった。
ジブリの「千と千尋の神隠し」をみたことあれば、河の神様(オクサレさま)が湯船に浸かるシーンを思い出して欲しい、俗世間の汚れも含めてどどっと溶けていく。
映画のように、数人で引っ張ってもらったような感覚も時にはある。ぽんっと疲れが飛んでいく、あの感覚も。
そして、そこからちゃんと宿には帰ったのだが、溶けるように眠りについたのであまり覚えていない。
このよく眠れた体験というか、幸福感に繋がったことが銭湯の良さを知った原点だろう。
その後、ゲストハウスに泊まったり、知らない土地に来たりすると積極的に銭湯を利用している。
ところで入湯料は400円〜600円。高い。予定では、牛乳まで飲んで500円の感覚である。
モヤモヤしつつも、せっかく来たしと払って入ってしまう。熱めの湯が好きで15分〜20分しか入らない。だから時給に換算して大体2,000円、いい商売じゃあないか。
そして、ゆっくり湯を味わう場所なのに、もとをとろうといろんなお風呂に入ってしまう。お気に入りは電気風呂、本当に充電している感じにさせてくれるのだ。
帰宅して布団に直行すると、いつもよりよく眠れた感じがする。やっぱり広いお風呂でリラックスするのは大切、もっというと、身体をねぎらうのって大切なんだ。
満足感が大きいので、家でお風呂に入れるのに、銭湯に行こうか、回数券を買っちゃおうか葛藤している自分がいる。
今はそこまでではないが、旅行先を素泊まり宿(ゲストハウス)なんかにして近隣の銭湯に行くようになった。
高いなぁあ、と思いながらも、のれんの中に吸い込まれるのだ。
うっかり続きを書いてしまった↓
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