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何度だって通いたい深夜食堂

おばんです。仙台で写真を撮っているイタリーさとうです。今日もローカルな話し失礼します。

あるお店の話し。

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この店に入れるまでに私は何度足を運んだだろう。
仙台駅から1駅離れたある場所。
祖父の家が近く、たまにこの周辺を訪れる。
そのときふらっと散歩してる途中で見つけたお店。
ネットで調べても何も情報がない。
昼空いてるのか夜空いてるのか、いつ休みなのか、そもそも営業しているのか、何ももわからない。
自分の足で確かめるしかなかった。

4回は無駄足を踏んだ。
それでも諦めずに何度か訪れてみるのはこのお店に入りたいという好奇心と、自分が好きな場所に違いないという直感を信じて。
そして、5回目の訪問にしてようやく店の灯りが点いてる日と出会えた。

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店内はおばちゃん2人で営業している。
深夜食堂といえばよいだろうか。
ご飯もののメニューが多く、お酒も飲める。
聞けば元々はスナックのような営業形態だったそうだ。
営業してからは70年経ち、親子3代で続けてきたという。
仙台でこれほど長く歴史を持ったお店はそう多くない。

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こういう場所では居心地と雰囲気を求めているので、誤解を恐れずに言えばメニューの味がどうかはどうでもいい。
久しぶりに食べたな!と思わず声に出したいくらい柔らかいソフト麺を使ったラーメン。
しかし、この店の雰囲気の中で食べると、山の中で食べるカップ麺、部活後の炭酸、と同等の格別さを感じる。

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私が座ったカウンター以外にも、古いテーブルゲームの筐体(動作せず)の席もある。

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古いものの中でも現役で稼働しているものがあるから驚く。

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カウンターの中に見たことがない機械があったたので何か訪ねてみると
「これでアイスクリーム作るんだよ」と教えてくれた。
しかし今は動かなくなっている。
というか、お店オープンしてわりとすぐに故障し、昭和40年代からは一切動いていない。
つまり約半世紀、壊れた機械がここにあるということだ。
処分しない理由でもあったのだろうか……。
しかし処分しなかったからこそ、貴重なものを見られた気がする。

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この日はお酒を飲めなかったのでさくっとラーメンと、アイスコーヒーを食べて店を出る。

後日、ここに行ったことを話すと、知り合いから「そこは筋子のおにぎりが美味いよ」という話しを聞いた。
まさか常連がいたとは。

その情報を確かめるために後日再訪。

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やっぱ飲まなきゃね。

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おばちゃんが目の前で握ってくれた筋子にぎり。
これね、本当に美味いの(笑)
お米の炊き加減と、温度も絶妙。
おにぎりと口が当たったときのファーストコンタクト。
これをファーストコンタクトと表現していいのかは怪しいが、とにかく口に入れた瞬間の、ほろっとお米が崩れる感じがたまらない。
筋子のしょっぱさがまたいい。

つまみになるのかはわからぬが、大好きな卵焼きを頼んだ。

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「ごめんね〜ケチャップですぎちゃった〜」

いい!!全然いいんだよ!
こういうハプニングは笑って許しちゃう。
にしてもやっぱり人情味のある店だなーと思っちゃった。

というか自分の食べ物のチョイスが子どもの域を出ていない。
おにぎりに卵焼きって、運動会かよ。

そんなことを思いながら、おばちゃんたちと雑談しながらゆったりと過ごした夜でした。

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また近いうちに訪れようと思います。


#仙台 #日記 #コラム #写真

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