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炭水化物とダイエット

少し前に炭水化物抜きダイエットについての本が流行っていましたが、最近は「世の中の炭水化物抜きダイエットは間違っている!」といった内容の本が流行っているような気がしています。ファッションですら国際流行色委員会(international commission for colors)という名の組織が流行りの色を決めているのですから、どこの世界でも流行の存在は必要なのかもしれません。

本記事ではそういった流行から道を外れて、炭水化物とダイエットについて考えていこうと思います。


ダイエットの面で、炭水化物を食べるべきか否か。結論から述べると、あまり食べない方がいい ということになります。そもそも、なぜ食べ物を食べると太るのでしょう。それを理解するためには、人間が持つ消化とエネルギーの仕組みから知る必要があります。


炭水化物の消化とはデンプンがブドウ糖に変化させることを指し、そのプロセスは口内から始まっています。

小学校の理科の授業で、じゃがいもなどのデンプンを含む食材にヨウ素液を反応させたことがあると思います。じゃがいもが青紫色に変化したところで唾液を垂らし、だんだんと透明になっていく様子を観察する実験です。このように、デンプンは唾液によって分解され、糖へと変化していきます。

唾液によって分解された糖には様々な種類がありますが、最終的に全てブドウ糖になって血液中に入っていきます。ブドウ糖は人間にとって必須のエネルギー源ですが、血液中に大量に存在することで人間にとっての毒となります。いわゆる「血糖値の上昇」は血液中のブドウ糖の量が多すぎる状態を意味し、心筋梗塞などのリスクを爆上げするわけです。(ちなみに清涼飲料水はブドウ糖をそのまま体内に吸収させる最強の飲み物である)

さて、この厄介なブドウ糖を血流から追い出す方法が2つあります。

①筋肉(や臓器)に蓄え、運動で燃やす

②お腹やお尻、太ももに蓄える

見て分かる通り、①がベストな選択です。血液中のブドウ糖はまず筋肉へと吸収されていきます。しかし、筋肉に蓄えられるブドウ糖の量は非常に少ないため、現状でほとんどの人間は過剰なブドウ糖をお腹やお尻に蓄えています。こうして体にぜい肉が増え、わがままボディが出来上がるわけです。


ブドウ糖のほとんどがぜい肉になってしまう世界で、どうすれば痩せることができるのでしょうか。方法は大きく2つあります。

ひとつは運動です。お腹やお尻に蓄えられてしまった脂肪は、筋肉を動かすことで燃やすことができます。特に持久力が求められる有酸素運動ではよく燃えてくれるそう。(筋肉を肥大化させることで燃焼効率が上がるため、筋トレも行えば相乗効果が期待できる)

ひとつは炭水化物以外の食べ物からブドウ糖を摂ることです。例えば野菜。野菜に大量に含まれる食物繊維にも、炭水化物が埋め込まれています。人間は食物繊維を消化することができないので、大腸の腸内細菌にその消化を委託している。そこで少しずつ消化されブドウ糖に変換されていくため、急な血糖値の上昇が起こらなくなります。


しかし炭水化物が完全に悪というわけではありません。脂肪になってしまうとはいえ、それ以上のメリットを得られる炭水化物はたくさんあります。イモや全粒穀物などは栄養価が高いのでおすすめです。また、完全に炭水化物を省いてしまうと、体に異常がでることもあるそうです。

また、サツマイモは白米の倍ほどの満腹感が得られるそう。大飯食らいの方は特に、試してみる価値があると思います。

寝る2.3時間前におにぎりを食べると、睡眠の質が上がると言われています。上質な睡眠はストレスを低減し、ダイエットに良いこともあります。(ストレスが溜まるとコルチゾールが分泌されて太ります)


ダイエットを頑張るあなたに、今日から実践してほしいことはたった2つです。

・定期的に運動をすること

・炭水化物や清涼飲料水を摂りすぎないこと

この記事であなたの生活が健康でより良いものになってくれれば、これほど嬉しいことはありません。


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