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外国人学習者に漢字をどう教えるか②

MA先生によれば、学習者の漢字教育についての声を総合すると・・・

漢字をただ覚えろといって、覚えさせるのではなく、文脈の中で意味を考えたり、似たような言葉との違いを勉強した後でクイズで楽しんだりさせてほしい。そうでないと、楽しんで覚えられない。

ということなんだそうです。

それに対応するツールや本の紹介がありました。
1、 漢検ホームページのまなニャン
2、 筑波大学ホームページの漢字力診断テスト
3、 「漢字がたのしくなる本 漢字の音あそび」太郎次郎エティタス

まず、1のまなニャン。簡単にアプリのダウンロードできました。
10級(小1修了レベル)、9級(小2修了レベル)、8級(小3修了レベル)、7級(小4修了レベル)、6級(小5レベル)、5級(小6修了レベル)の問題があります。

8級を開けてみると、1つ10問の問題群が26あります。これがステージ1なので、このステージがいくつかあるようです。5問題群までやってみましたが、10個に1個くらいは×(恥ずかし・・・)。

私的には、ずっと電子音が出ているのがうるさく感じますが、子どもにはいいのかもしれません。

指で漢字を書く問題もありますが、書き順を間違えても×のなるようで、それは外国人学習者向けには厳しすぎるかも。

2の筑波大学、漢字力診断テスト。

・クイズ風でおもしろい
・語彙として使えるようになる
・ことばのネットワークを形成できる
等の利点があるようです。

具体的には
・対義語を選ぶ
・接頭辞・接尾辞
・漢和辞典を調べるときの部首索引の探し方(部首の名前は教えない)
・訓読み+送りかな
・同音異義語・慣用語
・な形容詞と動詞と両方使える言葉、片方使える言葉、両方使えない言葉
・活用の送りかな
・読みで「ん」「っ」「-」に焦点を絞ったもの
・和語、送りがな
・仲間はずれ問題 など

仲間はずれ問題などは、楽しくなって来れば学習者が問題を作って教師にもってくることもあり、それがクラス全体に伝染すればしめたものなので、そういうことをする学習者を見出すことが大事なのだということでした。

3、「漢字がたのしくなる本」
私の中でも、漢字の外国人学習者にもわかりやすい教え方って、象形文字についてくらいしか思いつきませんでしたが、象形文字は全体の10%程度。漢字の大部分を占める会意文字・形声文字を制覇しなければ、漢字は習得できません。

その点、漢字がたのしくなる本の「漢字にも『音符』がある」という考え方は、実は私自身も漢字を覚える時に似たようなことはしていて、それを学習者が覚える時の覚え方としては認識していなかっただけだなと感じました。

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