憧れ

全ての人が立ち去って
仄かに終わりがやって来る
結露が私の躰を 
後ろめたげに隠す頃

貴方の訃報を聞きました

秋冬の合図
なんど模様替えをしても
消えない炎
古い匂い
いつから記憶を辿ることを
やめたでしょう

幼さを軽蔑してた
そのせいね
二人たとえ近くにいても
決して躰はあたたまらない

きっと貴方はどんな貴方でも
貴方でしょう

氷を炎で溶かして
私は貴方が好きなの
あぁ 憧れの人

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