松村沙友理篇 制作日記No.8〈アナザースカイ前田〉
2021年2月8日(月)
お疲れ様です。ご無沙汰しております。
前回の日記でもお伝えしたとおり、現在制作中の小説『振り向けば青春~あの後の彼女たち~』松村沙友理篇に出てくる〈沙友理の夫〉は、前田裕二をモデルにしています。
(#メモの人)
そんな前田さんが2/5(金)のアナザースカイに出演されていたので、今日はそれを見た感想とそこから新たに出てきた問題についてお話します。
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▼感想
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番組を見た率直な感想は「やっぱこの人すげーな」です。
ドライな「野心」の部分と、ウェットな「愛情」の部分を兼ね備えていて、それが両方とも突き抜けている、本当に天才だと思います。
ただ一方で、僕が書いている小説との関連でいうと、まあまあ大きな問題が浮上しました。
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▼浮上した問題
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何度も申し上げますとおり、松村沙友理篇に出てくる〈沙友理の夫〉というキャラクターは前田裕二をモデルにしています。
が、正確に言うと『かつて前田裕二だった老人』です。
「かつて、運命を努力で覆そうと常人の三倍の密度で生きていた人」です。
〈沙友理〉との恋愛、結婚、それによる炎上を経験して、変わってしまったという設定です。
変わってしまったをもう少し具体的に言うと、
運命を努力で覆す < 沙友理を幸せにする使命
という状態になり、かつての野心的な部分がすっかりなくなって〈沙友理〉を守ることだけを生きる意味としています。
という設定を構想していたんですが、アナザースカイを見て重大な欠陥に気づきました。
上記の設定は前田さんのドライな「野心」の部分だけをトレースしていて、ウェットな「愛情」の部分をないがしろにしてしまっています。
SHOWROOMが出来るまでの秘話や秋元康との出会いを〈沙友理の夫〉の設定にそのまま流用している一方で、その中身の人間性は切り離してしまっています。
リアリティを生むために現実に存在する人をモデルにしているのに、その人の経歴と人柄を切り離してしまうのは逆効果でした。
いろいろ考え直さなきゃいけない部分が出てきてしまったのですが、現行の設定と実際の前田裕二の間でとくに違和感があるのは以下の2つです。
①がんになった〈沙友理〉と8歳の時に失った母を重ねてしまうのではないか
②恋愛と妻の炎上によって人が変わってしまったというのはリアリティーがなさすぎるのではないか
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①最愛の人
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前田さんは8歳の時に最愛の母を亡くしています。
この別れとその後の貧乏な生活が、前田さんが必死に覆そうとした運命の正体です。
松村沙友理篇では、〈沙友理〉が“がん”になります。
早期の大腸がんで内視鏡手術のみで切除できたとは言え、また最愛の人を亡くすかもしれないと不安になるのが自然だと思います。
その「再び最愛の人を亡くしてしまう」ということへの恐怖も描くべきだよなあと気づきました。
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②リアリティーのなさ
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〈沙友理の夫〉は沙友理と出会うまで恋愛は一切してこなかったという設定でした。
ゆえに、人生最初で最後の燃えるような恋と、多くの人がそれを祝福しなかった現実が〈沙友理の夫〉を、「沙友理を幸せにすることだけを使命とする人間」に変えてしまったというわけです。
アナザースカイを見て、この設定のリアリティーの無さに落胆しました。
いまの前田裕二がこうなるっていうイメージが全く沸かない。笑
この設定はちょっと甘すぎたというか、僕の恋愛経験のなさが出ちゃってましたね。
さて、じゃあどうしようかと考えまして、一個思いついたのは「老い」という新たなファクターです。
(というか、30年後という設定にしておきながら、なぜココに目が行かなかったんだ。)
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▼老い
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〈沙友理の夫〉を変えたのは、生まれてはじめての恋愛ではなく、「人の温かさを信じられなくなってしまった経験」(=炎上)と「老い」です。
さっき思いついてメモしました、ざっとこんな感じです。
とりあえずこの方向で進めたいと思います。
すでに公開しているチャプター1第一稿ですが、大幅に変更する必要がありそうです。
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▼新たな選択肢
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ちょっとおかしなことを思いついちゃったんですけど…
「経歴」も「人柄」もトレースするなら、〈沙友理の夫〉っていう名前のない誰かじゃなくてもう前田裕二でいいんじゃね? と、少し考えています。
乃木坂46松村沙友理と前田裕二の二次創作にしちゃうということです。
ただ、問題点もあって…
僕は別にさゆりんごと前田さんに結婚してほしいと思っているわけではなく、「どうやったら僕が松村沙友理に対して感じていることを小説に出来るか」考えた時に、その相手役がたまたま前田さんだったというわけなんです。
だから、実名にしちゃうと双方のファンからの批判が怖い!
まあ、それが作品にとって最善だと思えば、多少の批判は覚悟の上でやります。
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設定のツメの甘さが目立ちますね。
チャプター1は何とか書き上げましたが、ご覧のように土台がグラグラなので、なかなかチャプター2の執筆に取りかかれていないのが現状です。
ただ、とりあえず書いてみれば色々見えてくるだろうというのが第一稿なので、ツメの甘さはしっかり受け止めて改善していきたいと思います。
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では、また後ほどお会いしましょう。
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