松村沙友理篇 制作日記No.6〈沙友理の夫〉

2021年2月4日(木)

お疲れ様です。ご無沙汰しております。

一昨日ようやくチャプター1を公開しまして、本日はその中から〈沙友理の夫〉の設定について共有させていただきます。


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▼モデルは前田裕二
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言うまでもなく、〈沙友理の夫〉は松村沙友理篇の主要人物の一人です。
チャプター1は〈沙友理の夫〉主観で話が進みます。

さて、すでにお気づきの方も多いと思いますが、〈沙友理の夫〉はほぼほぼSHOWROOM社長の前田裕二さんです。

〈沙友理の夫〉のモデルを前田さんにした理由は大きく2つあります。

①シンプルに前田裕二のファンだから
②前田裕二が2種類の運命の人だから

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①前田さんのファン
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前田さんの著書『人生の勝算』を読んだのはセンター試験の四日前でした。

「何も楽しいことがない、やりたいこともないし大学にもそんなに行きたくない。ああ、人生長いなあ」と思っていた僕の人生を変えた本です。

「世界にはこんなに面白い大人がいるのか。自分もこうなりたい」と、生まれてはじめて生きることにワクワクしたのを覚えています。

いま僕がやっていることはすべてその延長上にあります。
『人生の勝算』を読んで自分の人生について考えるようになり、何かを表現したいんだと気づいてnoteを始め、『振り向けば青春~あの後の彼女たち~』を書こうと思い、今に至ります。

チャプター1の中で、〈平井くん〉は先生の本を読んで震えたと言っていますが、あれはまんま僕の実話です。

ところで、前田さんを知ったきっかけは『吉本坂46が売れるまでの全記録』というテレビ番組でした。
なんで僕がこの番組を見ていたかというと、松村沙友理がレギュラー出演していたからなんです。

つまり僕が前田裕二を知れたのは、松村沙友理がいたからなんです。
だから、この二人には本当に特別な思いがあります。

一応言っときますが、リアルの前田社長とさゆりんごに結婚してほしいという気持ちは全く無いですよ。
〈沙友理の夫〉と前田裕二は別人です。

ただただ、どうしてもこの二人に対して僕が感じているものを一つの作品に昇華したかった。
それは、二人が僕にとっての運命の人だからです。

さて、「運命」という言葉が出てきたところで、もう一つの理由に行きたいと思います。

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②ふたつの運命
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『人生の勝算』を読んで、「運命」って二種類の使われ方をするなあと思ったんです。
さらに、前田さんはそのどちらの運命とも関わりのある人だなぁとぼんやり感じました。

ずっとぼんやりそう思っているだけだったんですが、木田元先生の『偶然性と運命』という本を読んでようやく言語化出来ました。

まず1つ目の運命は、先天的に与えられたものです。
生まれた国とか家庭とか生まれつきの障害といった、自分では変えられないないものですね。
「過酷な運命」とか「運命に打ち克つ」という時の運命はこの意味合いです。

前田さん自身がこの先天的に課せられた運命と戦っている人だし、「誰もが平等に機会を得て、後天的な努力次第で夢を叶えられる世界を作る」という彼の理念は、まさにこの運命に対する不屈の精神を表しています。

2つ目の運命は、振り返ってみると気づくものです。
その時は偶然だったものが、後になってみるとまるで必然だったかのように感じられる。
自分の意志でやったことが、超越的な何かに導かれたことのように感じられる。
「運命的な出会い」とか「なるべくしてなった」みたいな表現は、この2つ目の意味合いですよね。

前田さんが親戚のお兄さんにギターをもらったことや、就活で南場さんと出会ったことなんかは、その時は偶然のめぐり合わせだったと思うんです。
ところが、これらは後のSHOWROOM誕生に欠かせない要素となっていきます。
そうなると、前田さんはSHOWROOMが生まれるための必然を辿って来たと見ることもできるんですね。

「偶然」を「必然」に変える超越的なチカラが運命というわけです。

このポジティブな運命論は秋元康がけっこうよく言うんですよね。
僕もこの考え方はかなり好きです。

▼はてなブログで一番最初に書いた記事
あなたの知らない秋元康のエピソード2選


松村沙友理篇では、〈沙友理の夫〉と〈沙友理の病室の隣人〉という〈沙友理〉を取り巻く二人の男がそれぞれ二種類の運命とどう関わっていくかを描きたいんです。

“先天的な運命に対する不屈の精神で突っ走ってきたが、結婚&妻の炎上を機に、妻を守ることだけを自らの使命として生きるようになった〈沙友理の夫〉。
しかし、そうやって30年間その運命を背負って生きてきた彼が、〈沙友理の病室の隣人〉の存在を通して忘れてしまっていた「人が人を思うことの素晴らしさ」を思い出す。”

〈沙友理の夫〉の作品中の感情の動きはこんな感じです。

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▼ただ…
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とはいえ、チャプター1は少し前田さんを出しすぎた気がします。

設定としてあるのはいいですけど、あんまり前田裕二のエピソードをトレースし過ぎちゃうと、〈沙友理の夫〉は「この世界に実在する誰か」であってほしいという僕の願いと矛盾しちゃうんですよね。

この部分は第二稿で修正します。今はとりあえずチャプター2を書き進めます。

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では、また後ほどお会いしましょう。


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