見出し画像

しのちゃんがお空へ

いたばし犬部のボランティア活動の拠点となっている障がい者グループホームがあります。
そこで一緒に過ごしていた元保護犬のしのちゃんが、お空に旅立ちました。
2022.7.8のことです。

2021.4月、千葉の習志野市で徘徊し、捕獲されたため、しのちゃんと名付けられ、愛護センターに収容されたあと、グループホームの保護犬として過ごすことになりました。
寝たきりになり1年以上、夜鳴き、褥瘡などを、グループホームのスタッフ、いたばし犬部のボランティアさん、入居者様と共にほぼ24時間介護してきました。

寝たきり生活では、体位交換が必須になります
最期まで臭覚はあり、色んな臭いを嗅げるお散歩が大好きでした。
食事も給水もみんなで協力しておこないます
しのちゃん用の車椅子も使ったり。

グループホームで、痴呆のわんちゃんの里親になる、ということ。

保護活動をしてきた私にとっても、チャレンジでした。

積極的な医療行為はせずに、しのちゃんが、いかに穏やかに、幸せに生ききれるかを考えてきました。
想定以上に、長生きしてくれ、みんなに幸せと癒しを与えてくれました。
しのちゃん自身は、何もできなくても、しのちゃんが生ききっている姿に、みんなパワーをもらっていました。

最後、息づかいがあらくなってきたので、私もグループホームに向かい、最期は、抱っこしながら、みんなに囲まれて、、、の旅立ち。

最期の瞬間。

いつも大切にかかわってくれている利用者様が、しのちゃんの手を握手しながら「作業所に行ってくるね。

しのちゃんもがんばってね」とお話し、
「しのちゃん、行ってくるね」
と言った瞬間、しのちゃんの苦しい息が静かになりました。

その時は私自身、必死で気づいていませんでしたが、、、
その言葉に重ねて、しのちゃんからの「じゃぁ、行ってくるね」というメッセージだったんだと思いました。

不自由な肉体、苦しさから解き放たれました。

そして、しのちゃん、毎日、みんなからのたくさんの優しいことばを聞きながら過ごしていたことがわかりました。

たくさんの愛に囲まれて、
幸せだったかな。
しのちゃん、本当に、最後まで、生まれてきた命を使い切り、燃やし切りました!
しのちゃんと関わってくださった方、本当に、ありがとうございました。

※火葬は、10日16時~グループホームの駐車場でお別れをしました。保護犬個人ボランティアの仲間でもあるペット火葬「つむぎ舎」さんにお願いしました。
心に寄り添ってくださる、あたたかい火葬をすることができました。



よろしければサポートお願いいたします!頂いたサポートは、すべて地域の中で犬が人をつなぐ「いたばし犬部」の活動資金に使わせていただきます!