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「恋愛」マーケティング

 こんにちは。今日は曇り空が続く、何となく残念な日曜日ですね。
 少し、間が空いてしまってすみませんでした。

 今日も、お越しくださり、ありがとうございます。
早速、テーマに沿って進めて参ります。

 今日のテーマは、マーケティングにとって「ビッグキーワード」となります。マーケティングに欠かせないテーマの一つです。

 最初に断っておきます。今だに、「マーケティング」という言葉がどういったことを示しているのかを良く理解せずに、この言葉を使っています。

 ただ、何となく薄ぼんやりと「こんな意味じゃないかな?」って程度で。
 ですので、明確な定義をご存じな方や、マーケティングの権威として著書を沢山書かれていらっしゃるような方、物足りないNoteになると思います、予め、ご了承ください。


Photo By Darius Bashar

テレビドラマで、友達との「呑み」で、

 振り返ってみると、フジテレビがお得意としてきた、今もテレビドラマ放映されている「月9」枠。1987年から始まっているんですね。
 ドラマのTBSのおかぶを奪う快進撃で、視聴率のドル箱として君臨してきました。その「月9」の視聴率を支えるドラマに共通するメインテーマはもちろん「恋愛」
 最高視聴率をたたき出しているのは、「ひとつ屋根の下」の最終回、なんと37.8%だったんですね。
 主演は江口洋介さん扮する「あんちゃん」、そして、兄妹でありながら、題名の通り「ひとつ屋根の下」に住む、あんちゃん以下他の兄弟とは血のつながらない妹として登場する、酒井法子演ずる「小雪」。あんちゃんに対する恋愛感情が複雑な「兄妹」関係を成していきます。

 また、
 友達同士の食事会などで、お年頃の、特に女性の「話題の中心」となるのが「コイバナ」。これなしに、夜な夜な開催される「ノミ会」や「女子会」が存在することなんか考えられませんね。

 紫式部が書いた「源氏物語」の浮世の時代でも、テーマは恋愛です。
 こんな平安時代のイニシエから、もう何百年間、何人の人、が「恋愛」を語ってきたんでしょう。

 語り尽くされないこのテーマ、それは、このマーケティングのように「恋愛定義」というものが醸成されないからだと考えております。
つまり、「不特定多数×不特定条件=∞ 無限大」、当たりまえですよね。「一つの恋愛」は、「一人のヒト」のように、唯一無二の存在。その掛け合せです。ますます宇宙いっぱいに広がるはずです。
 
 それなのに、夜な夜な開催される「恋愛討論会」では、日本人特有の、
「恋愛においての最大公約数を探す果てしない旅」を繰り返しているのだから、終わりが見えるはずもないのです。

 共通点を見つけずにはおれない「日本人魂」。「それ、あるぅー」があったときの”嬉しそうな”顔。
まー、居酒屋さんや、バーの売り上げに貢献する分、誰も、「さし水する」など「野暮なこと」です。

「コイバナ」は、売り上げを上げていく


 和多志も、学生の頃、「ショットバー」なる場所でアルバイトをしていましたので、この点を心得ています。
 21時を回る頃、店の雰囲気を一気に「コイバナ・大人Ver.」(当時はこんな言葉はありませんでしたが)が進むように、チェンジしたりしていました。

 「照明を落とし」「かけている音楽の音量を多少落とし、ジャズボーカル(女性)」にチェンジ、お気に入りは「ジュリーロンドン」でした。

 すると、グループで来た客が、なぜか、お会計を済ませ帰っていきます。
 「グループ会」のお客さんにとっての「蛍の光」。

 「ショットバー」としての”粋な”計らいとして(笑)、此処からカップルの時間となるように。少し、男性への応援のつもりもありました。

酒とバラの日々

  時代もありました。1990年を少し過ぎたあたり、バブル真っただ中でしたので、皆が「可処分所得」を沢山お持ちの時代でした。遣えるお金が今と全く違っていた時代です。 あの頃は、よかったなぁー!

 21時前には「恋愛ドラマ」が始まる時間なので、まだ社会人経験少ないOLさんは、グループでお越しになり、ドラマが始まる時間には家に到着するように帰られます。その「グループタイム」の店に咲く「コイバナ」は、昨日見たドラマの話題が中心になる場合も。
 
 もう、「此処から大人の時間」、そう決め込んだカップルは、この時間になると、二次会会場として、この店にやってきました。
 美味しいイタリアンでも食べて来たのでしょう、つまみ少な目、少々お高いウイスキー、カクテルが出ていきます。

 原田知世が言ったセリフ、バーテンダーへのオーダー「マルガリータ」、で有名になったこのカクテルは当時、あまり知識のなかったアルバイトバーテンダーの和多志が手が痛くなるほどシェーカーを振ったカクテルです。

 レシピが簡単なので、割とサクっと作れます。
 カクテルグラス🍸のふちをレモンの切り口でなぞって、「スノースタイル」の塩を飾ります。
 シェーカーで振ったお酒は、グラスに注ぐ時には、スノースタイルを壊さないように慎重に注ぎます。
 その「慎重さ」は、まるで丁寧にグラスとシェーカーをバーテンダーが扱っているようにも見え、その工程は生きてきます。
 一つの「芸術作品」であるかのような感じに仕立てていくのが、バイトとは言え、プロとしての「仕事」でした。

 カップルが来店すると、テーブル席かカウンターがいいか聞きますが、大抵、カウンターを選びます
 店が混んでいない時には、「とっておきの場所」にご案内しました。

 女性が座る席に「スポットライト」がちょうど当たる席がありました。

 カクテルグラスに「スノー(スタイル)」して、ちょうどスポットライトが当たるカウンターの場所にグラスを置くと、「マルガリータ」はとても綺麗な姿で”舞台”に上がります。

 注ぎ入れた白いカクテルは、グラスのキラキラした反射と共に、何ともいえない美しさを纏い、「舞台女優」と化します。
 注ぎ終わりにシェーカーを持つ手をドアノブをひねるように廻します。
 中に入っていたカクテルがちょうど全て注ぎ切れたような感じになります、本当は、未だ中に残っていたとしても…..。

 チケットを買って頂いたお客さんから、舞台に登場したカクテルは拍手を以て迎えられます。

 「一杯 1000円」「一杯 1000円」! まいどありぃー!!

 お金に余裕があるときには、人の心に余裕があり、多少の「高値」は多めにみられました。

 男性は、隣に座る女性の「うゎぁー」( *´艸`)という顔を見るために、何回もお店に来て頂きました。
 「非日常の世界」はドラマの中で起こり、そして、それを具現化させるような現実のお店には「需要」がありました。
 
 「稼ぐマーケティング」にはきっと「魅力がある」が要素としてあるんだと思います。
そして、
 相乗効果と言いますか、「余剰の可処分所得」は、人を安心させる作用を伴い、人に喜びを与える余裕までをも含んでいました。
 
 カウンターで「マルガリータ」の登場に拍手を送ってくれたカップルは、店を出た後も、帰り道の途中で、それぞれの「ドラマ」が始まっていったのだと思っています。

 最高視聴率をたたき出した、「ひとつ屋根の下」にも魅力があったんでしょうね。
 37.8%の視聴率を考察すると、10人いれば3、4人が「また会いたい」って思える「魅力ある人」のような感じでしょうか?

 もちろん、テレビドラマは視聴者の「時間」をテレビに集め、途中に挟まれるCMを元に、需要を生むためのきっかけづくりであることにはかわりありません。
 過去には、GRP(視聴率×CMの本数)という数値などで、広告主からテレビ局に支払うCM料金などを決めていたようです。

 でも、そんなことをいちいち考えながらドラマのストーリーや、広告効果などを狙って番組作りなどしていなかったような気がします。

 「何かよく分からないけど、なんか、暖かい氣持ちになったり、視聴して楽しかった」と思える雰囲気作りがあの時代のドラマだったような気がしました。

 そして、恋愛も。

 いちいち「この女性にはいくらいくらお金を遣ったから、Hは週にこれくらいはさせて欲しい」など、計算ずくで来る男はいなかった気がしました。計算しているやつはもっと徹底的に計算ずくでしたが…。

 恋愛が恋愛でなくなるその瞬間が、「ソロバンずく」になった瞬間なんだと….。

 あの頃に戻るにはどうしたらいいでしょう?
 「恋愛」が始まらない、「さみしい」日本に、「少子化」を駆逐する手段を構築する時代(トキ)は訪れない気がしています。

 マーケティング手法でもいい、何か「わくわくする」あの「アラウンド1990」を再び呼び込む手法を誰か!編み出して!
Masa

 

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