後輩を女装させた

私はサークルにしゃしゃりたくなる性格の人間だ。

大好きすぎて、後輩が後輩だけで仲良くしてるのも嫌だったし、みんながピリピリするのは辛かった。

そんな私は引退してもちょいちょい現れては後輩と絡む。

まず、U-33projectの役者募集を流して、ミヤモトサオリちゃんをゲットした。本番期間中「うちの子」って呼んでた。

そして、ホリプロのオーディションを受ける子を見つけて配信イベントの応援に行った。そう、彼こそが私が女装させた後輩、遠藤一真である。かずまじゃない、いっしんだ。

きっかけはよく覚えてないけど、メイク配信したいとかポトレ撮りたいとか言ってたのは覚えている。女装もいっしんがやりたいと言って、私が助手として立候補したはず。

あいにく私は男ウケ清純派美少女メイクは苦手だ。アイシャドウで盛りまくった独自のメイクテクニックを得意としている。

ということで、私は自分の独自のメイクに近い地雷メイクをいっしんに施すことにした。あと服とウィッグも貸した。体型を少しでも女の子にしたくてなるべく分厚いブラもドンキで買った。

稽古を途中で抜けていっしん宅へ向かった。異性の家に行くのは元彼の家ぶりなので何もないけど緊張した。

私のコミュ障っぷりをめちゃくちゃいっしんにいじられた。

だっておかしいじゃんこの状況！！！！！

それに君みたいに慣れてねえんだよ！！！！！

「わーこんな感じなんだ！」「わートロイPCじゃん！」なんてちょっとはしゃいだら、軽く配信準備をして、先に着替えさせてから配信中にメイクを施していく。所々自分でやらせつつ。

そして地雷女子いっしん子ちゃんを完成させた。

レインボー池田さん並みにかわいいし、中顔面短縮のために若干オーバーに塗ったリップも色気が出て良い。

写真といっしんが将来売り捌くためのチェキも撮って、もう完璧ないっしん子ちゃんが出来上がった。最高傑作だわ。この技術があれば自分自身のスタッフ力に自信が持てる。

服などはしばらく預けることにして、配信終了前に帰宅した。

満足だ。

充実感に満ちていた。この日は朝から新居の内見、昼から稽古、そしていっしんの女装というラインナップだった。

そして私は今13時以降にしか起きられない病気になっている。