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大企業で勤務することと診断士のシナジーって具体的に何?

森です。

勢いでやりますと始めたこのブログももう5回目、ネタ貧乏な自分は他の方と違いそろそろネタが尽きてくるかな…と思っていたのですが、まだ今年書く分はありそうなので今年もよろしくお願いします。

第1回目の記事で「何で勤め人なのに診断士目指したのよ?」ということに対して書いたところですが、これ以外に、特に今の会社で聞かれるのが「大きい会社に勤めていて、診断士って役に立つんですかね?」ということでして。

これには理由があって、ちょっと前にビジネスパーソンが取得したい資格ランキングか何かで中小企業診断士が上位に出てきたことがきっかけにもなったのか、結構社内で隠れ取得志望者がいるらしく、隠すことなくあけっぴろげに色々やっている私のところにこういう質問が投げかけられます。

現在の私の部署は会計・財務的なものを扱っているのですが、実際に手を動かしているのは部下の皆様でして、専ら私が携わっているのはマネジメント、いわゆる管理職の仕事になります(度々プレイングマネージャーになりがちですが…)。

会社の規模としては人数が単体でも万単位に届くかどうか、覚えきれない程の部署数、私の部署の人数でも15人前後…と、中小企業と企業の文字は一緒だけど、その他は色々異なる中、本当に役に立つの?ということに対しての回答は「マネジメントになって、初めてやっといてよかった!と思える」になると思います。本日はその事について述べてみます。

----------------------------------------目次----------------------------------------
■ 単視眼的なキャリアイメージがなくなります
■ 「書く力」を上げておくと「書いたものをチェックする力」も上がります
■ 部署の組織模様は、中小企業と似ています


■ 単視眼的なキャリアイメージがなくなります

これを読んでくださっている方の中には、20代後半~30代前半の方もいらっしゃると思うのですが、大企業に勤めていればまずこれでしょう。
私のキャリアは、よく聞く経歴ワードの「一貫して○○畑を歩み…」といったものからはおおよそかけ離れており、それこそ今の部署で専門性ある人間とはとても言えない年数しか経っていないような状態です。今の部署を希望したのはそれこそ診断士の勉強をしていなかったら絶対と言いきれるほどやっていなかったような気がします。

それこそ色々な、経営理論から財務会計、システム果ては法務まで…と幅広いジャンルを嫌でもやらなければならず、そんな中で見えてきたのが「別に今の畑一本にこだわる必要性ってなくないか?」ということでした。

最近は確信にも変わっているのですが、これから企業の中でも成功するのに必要なのって、「ビジネスの総合格闘技的な力」だと思うんです。

何か問題・課題が起きた時に、何かの専門でやれることって今も、そしてこれからはもっとかなり限られたものなんではないかと思うんですね。絶対に他の専門家の力が必要になってくる。そうなると頼まなくてはいけないのですが、次に必要となるのが「この人の言っている事って合ってるの?違うの?」の判断力でしょう。そうなった場合、多少そこで働いておいて目利き力をつけておかないと今後はやっていけなくなるような気がします。そう考えた場合、多分一本槍なキャリアイメージでは絶対に壁にぶつかります。

診断士の勉強・その後の活動を通じて、この単視眼的なイメージにこだわらず、今必要な知識・経験は何か?を経験未経験問わずに考えられるようになったのは大きな収穫です。

■ 「書く力」を上げておくと「書いたものをチェックする力」も上がります

診断士2次試験は、何度か壁に跳ね返される事もあり採点者をぶん●ってやりたくなることもありましたが(笑)、結果的にここで書く力(正確に言うと、書いて伝える力)を鍛えておいたのは、マネジメントになってみて、改めて本当によかったと思っております。
結構な頻度で、部下の書類をチェックする機会が増えたんですが、あの時の苦汁がここで役に立ってます。

・ターゲットに向けた文章構造になっているか
・冗長になっていないか
・専門用語や略語のオンパレードになっていないか
等など

診断士を志していない頃、当時の上司に書類をものすごい直された経験があり「何で直されたのか意味がわからない!」という状況でしたが、いざ今度は直す立場になると、あの時の書く力の修行がものすごい勢いで役に立ちます。根拠を以てできるようになるわけですから、もし「何でここ直すんですか?」と聞かれてもきちんと答えることができます。あの経験がなかったら・・・多分勢いでやってましたね(笑)

■ 部署の組織模様は、中小企業と似ています

15人前後の規模でも、それをまとめ上げるのは大変だし、多分今でも間違いなくできていません。

知識も何もない状態であったら、多分ここで途方にくれてしまうような気がします。当時あれだけ「組織論って、本当に役に立つのか…?」と疑いながら学習していたのがここで出てきます。(そういえば、実務補習の担当も組織検討についてをやっていました)

・何を部署の方針、ビジョンとして掲げるか?
・目標達成をさせるには、どのように方向性を握るか?
・士気を上げるには、どのような仕事環境にすべきか?
・人財育成をやっていくにあたり、求められているやり方はどのようなものか?
等など

いつかの中小企業の支援の際に考えていたことと、全体の規模は違いますが非常に似たところがあります。
きっと、組織ってカテゴリーや規模には色々バラつきはあるのでしょうが、考えなくてはいけない本質的な部分てどれも一緒のような気がします。当時は疑いながらでしたが、これは特にマネジメントの役職になってから「あの時やっておいて助かった」と思えました。


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他にもまだまだ、シナジーと思えたものはありますが、大きく挙げるとこの3つになると思われます。独立した経営コンサルタントになるため取得したいんだ!というのももちろんひとつの方向性としてあると思いますが、企業内で目指したいけど、本当に役に立つのかな・・・と不安な方こそ、私一人でもこれだけのものがありましたので、自分なりのシナジーを見つけてみてください。

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