意識の彫刻

もっと冷たい文章を書きたいと常々思う。句読点をすくなく、川の流れのようにだらだらと書きたい。硬い、彫刻のようなひとになりたい。

何年経っても自分の文章から温度が無くならないことに嫌気がさしている。noteを見てもはてなブログを見ても似通った温度感の日記がごろごろ並んでいて、打ち込みの文章って所詮こんな量産型だよなと思う。それでもまれに彫刻みたいな文章を書く人に出会う。はやく石のようなひとになりたい。

もし自分が彫刻ならばどんなかたちをしているだろうか、とよく考える。体ではなく心の、意識のかたちみたいなものを。
ぼこぼこと穴が空いてるかもしれない。ぐねぐねしているかもしれない。ドーナツの穴のようなものかもしれない。
噛んでも噛んでも空気の手ごたえ。歯がかちかちと鳴るだけ。わたしたちの体とはそういうものだ。

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