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昔書いたもの(改稿あり)
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#詩

おばけになる夜

おばけになる夜

わたしあの国道に飛びだし 道の真ん中をあるきたい。でもね轢かれてしぬから、建物と建物に挟まれてちぢんだ空をみるためこの歩道ぎりぎりのふちを綱渡りのように歩いてく。おおきな横断歩道あるいは歩道橋にのぼれば束の間わたしの視界に空の中心がひらけてうつる。ワンフレームにテールランプや信号機や街灯の艶やかな光彩あふれる。夏の昼ならばいくつも並んだ車の屋根に反射する太陽光がちらちらと水面のようにひかって、小さ

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