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丹羽ふとん店五代目 丹羽拓也さんと挑んだ、赤ちゃんの心地よさもお世話する人の扱いやすさも妥協しない布団作り

ISURUで寝具を考えるにあたり、寝心地も扱いやすさも犠牲にしないお布団を考えていました。構想から1年半。膝を突き合わせて話し合い、共に挑戦してくれたのは丹羽ふとん店五代目丹羽拓也さんです。



丹羽ふとん店とは

丹羽ふとん店は手作りで制作される木綿布団の老舗です。寝具制作技能士一級をもつ四代目と五代目は親子揃って技能グランプリにて優勝し、数々の賞を受賞する匠の技にて品質の高いふとんを日々制作されています。
お客様に合わせてオーダーメイドで作るため完全受注生産となり、妥協なくこだわった質の高いふとんを作るため1日で制作できる枚数は3〜4枚。現在約3年ほどお待ちいただいているという人気のお布団屋さんです。


共同開発のきっかけ

木綿布団は天日に干すことで柔らかさを取り戻し、へたってしまっても打ち直すことで末長く使える環境にも人にも優しいお布団です。また、綿の心地よさは体に近く長く寄り添うものに最適な心地よさがありますよね。
木綿布団の伝統を受け継ぎ現代に活かす丹羽ふとん店さんに、かねてより惹かれたというのが本音です。ご協力いただけると聞いたときには大きな一歩を踏み出せたと感じ、本当に嬉しかったです。

本社近くの中川運河

これは偶然なのですが、丹羽ふとん店さんはサンデシカ本社から自転車で行き交いできるほど近くにあり、地元名古屋のものづくりの力を活かせることに心強さを感じました。


「良いもの」を共通の理解に

量産で赤ちゃんのお布団を作るサンデシカと、手仕事で仕立てる丹羽ふとん店さんには、相反する性質がいくつもありました。そのため「良いもの」とする基準がさまざまな要素で異なります。

「良いもの」を共通の認識にするため、今までの常識や当たり前を一度壊し、とにかく柔軟にアイディアを出し合うことで新たに「良いもの」を定義していきました。

例えば、サンデシカが量産する赤ちゃん寝具はポリエステル綿で作られます。軽くて硬さも出せるため、赤ちゃんの窒息事故防止にも適しています。洗濯ができ、お世話をする人にとって扱いやすいものです。しかし化繊の湿り気を跳ね返してしまう暖かさは、たとえ綿のカバーを挟んだとしても時には寝苦しく感じると思います。

一方丹羽さんが作る木綿布団は汗や蒸れを吸収し、天日に干すことでふっくらと心地よさを取り戻します。体温を受け止めるように馴染む暖かさが心地よい素材です。しかし洗うことができず他の繊維と比べ重みがあります。

それぞれの取り柄である、安全性と扱いやすさと寝心地、共存はできないだろうか。相反しているからこそ、補い合えるかもしれない。

納得できる素材や工法を吟味し、全国の工場を繋いで試作を重ねました。どれだけ理想的でも量産できる技術がなくてはいけません。工場で携わる人たち皆の知恵と工夫も持ち寄り、納得のいく品質実現のため一つ一つ難題を解決しお布団は完成しました。

量産と手仕事。違う立場で寝具を作り続けてきた我々が、ともに「良い」と納得したお布団です。


お布団の先にあること

丹羽さんとお布団の話をしているときに「よく寝てくれればみんな幸せ」という言葉がありました。単純なようでとても凝縮された言葉です。赤ちゃんがすやすや健やかに眠る姿はどこまでも愛らしく、大変な育児に訪れる安堵のひとときでもあります。

このお布団が赤ちゃんの心地よさになり、そこに家族の安らぎが繋がっている。寝具をつくるメーカーなので、そんな場面を何度も想像してきました。

家族のひとときに胸を張って送り出せるお布団を作ることができたと感じています。

丹羽ふとん店 5代目
丹羽 拓也

寝具製作技能士一級を持つ四代目と五代目の2人による「丹羽ふとん店」。親子揃って技能グランプリにて優勝し、数々の賞を受賞する匠の技にて品質の高い布団を、日々制作しています。一つひとつ求められた質のふとんをお客さまに合わせてオーダーメイドでつくるため、完全受注生産となっている。

https://niwafuton.com/


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