アバンギャルドな茶人!?ギャップ満載の近藤俊太郎
突然ですが皆さん、アイスタイルグループには何名の社員がいると思いますか?
実は、国内外約1,000名(※)の社員がいます。 ※2023年6月時点
「そのくらいだよね」だとか「そんなにいるんだ!」と様々な反応をいただくのですが、それもそのはず。
人によって、アイスタイルのイメージが違うからなんです。
アイスタイルは、”@cosmeのメディアを運営している”というイメージを持たれることが多いのですが、実際にはいろいろな顔があります。
そのため、様々な専門分野やバックグラウンドをもつ人が入社してきます。
ということで、「あの人って〇〇らしいよ!」を発掘していきたいと思います!
社員に聞いた”別の顔”。Third Placeを語ってもらいましょう!
映えある第1回目は、上級執行役員 「近藤俊太郎」です!
―近藤さんって、アイスタイル出戻り組と聞いたことがあります。
近藤)そうそう。アイスタイルには2006年に入社してから8年ほど在籍し、そのあと他社へ行き、2017年に戻ってきました。
戻ってきてすぐ、いろんな社員が「近ちゃん近ちゃん~」ってあだ名で呼んで気軽に話しかけるので、僕のことを知らない社員からすると、「この中途社員、何者……?」って感じだったと思います。
―アイスタイルを一度出たのはなぜですか?
近藤)イベント情報をあらゆるSNSから集約して、一元的に閲覧できるイベントキュレーションアプリを作りたかったんですよね。色々な方法を模索したけど、一度独立してやってみよう! ということでイチからアプリを作ることにしたんです。
新卒で入った会社がN社(国内大手家電メーカー)で、システム開発もやっていたので。
―そうだったのですね。にしても、N社とは、少し意外な感じがします。近藤さんは、ドメスティックな会社よりもベンチャーとか外資にいそうなイメージです。でも、なぜN社をお辞めになったんですか?
近藤)英語が嫌いだったからです。実は親もN社だったんですよ。それで、親が海外勤務だったので、自分は帰国子女なんです。小学校1年生の時、日本に帰ってきたのですが、帰国したばかりのときは発音とかがちょっと違ったみたいで、それでいじられることが多くて。その影響なのか、英語自体を嫌いになってしまったんです。
だから、N社に入っても「英語を使う海外駐在はしたくない」と主張していたのですが、案の定、新卒1年目から海外プロジェクトに入れられてインドに駐在することに。
―帰国子女から海外駐在なんて私からしたら羨ましい限りですが、それが引き金に……?
近藤)はい、ちょうど1年目最後の日、3月31日に帰国してきて翌日に辞表を出しました。でも、翌日って4月1日。エイプリルフールで上司に信じてもらえませんでした。
―もういちいち面白いです 笑 それでアイスタイルに?
近藤)いえ、アイスタイルの前に3社ほど経験しました。プライベートも大事にしたいな、と思いながら過ごしていました。
―では、趣味とかおありなんですか?
近藤)実は、プライベートでやっていることでその世界ではちょっとだけ有名で、メディアに取り上げていただいたりしているんです。
―何それ!気になる!知りたいです!
近藤)元々は特に趣味といえるものがなくて。そこで、日本の伝統的な文化である「道」のつく習い事を何かやってみたい、と思ったんです。
―剣道、柔道、弓道、書道、茶道、華道とかですよね!
近藤)そう。 その「道」のつくもの全ての体験教室に行ってみて、茶道に決めました。
―茶道ですか!確かに近藤さん姿勢も良いですし想像に難くないですね! でも、なんで茶道なんですか?
近藤)ありがとうございます。茶道って、お茶をたてるのはもちろんですが、必要な道具がたくさんあるんですよ。
茶器とか茶碗、茶杓(ちゃしゃく)、あとは茶室自体もそうだし、茶室にある掛軸まで。
僕は飽き性なこともありますし、お茶を中心に、色々な芸術が詰まっているところに魅力を感じて茶道にしました。
―それってアイスタイルがビューティを軸に様々な事業展開をしているのと何か通ずるところがありますね!
近藤)そうですね。アイスタイルに転職したのもそういう魅力を感じたからです。
―そういえば、さっきメディアに取りあげられてるとおっしゃいましたが……?
近藤)スマホで調べてみて。出てきますよ!
アバンギャルド茶会!?!?
近藤)びっくりするでしょ(笑)。でも、茶道の基本は壊すことなく『はじめての茶道・茶会体験をしよう』ということで、同世代の若い人たちが気軽に楽しく「茶道」との接点を持って、体験できる場づくりを目指して活動しています。
―茶道を習うだけにとどまらなかったのはなぜでしょうか?
近藤)茶道を習い始めて4年ほど経ったころ、外務省の派遣で「日中友好文化使節団」の一員として中国に行ったんです。使節団メンバーは、華道や現代アート、アニメなど、様々な分野で文化活動をしている人たちで、そのメンバーとホテルの部屋で話していました。
その時に、多くの方が茶道に興味はあるけれど、敷居が高くて手を出しづらいことに気づいたんです。
―敷居が高いイメージは確かにありますが、同じ芸術をやってらっしゃる方からみてもそうなのですね。
近藤)そうだったみたいです。なので、茶道イベントを自ら開催しようと思いました。
―でも、なぜ“アバンギャルド”なのですか?
近藤)使節団メンバーの多くが「前衛アート」に携わる人たちだったからです。仏語で、前衛=Avant-garde(アバンギャルド)ですから。
さっきも言ったけど、茶道はお茶を中心に、様々な芸術が詰まっている。だから例えば、掛軸だとか茶器に、メンバーの専門分野の前衛アートを取り入れていこうということで「アバンギャルド茶会」としました。
―なるほど。ネーミングから感じる破天荒なイメージとはいい意味でギャップがありますね。だからこそ、伝統を重んじる世界でも受け入れられたのですね。
近藤)そうだと思います。もちろん最初は大変なこともありましたが、今では自分が習っていた裏千家の先生にも認めていただいています。
―話は戻りますが、アイスタイルに戻られたのはなぜなのでしょうか?
近藤)アイスタイルをやめてからも吉松さん(アイスタイル代表取締役会長)と度々会っていたのですが、ある時「戻ってこないか」と言っていただいて。「吉松さんがおっしゃるなら」というのと、あとは吉松さんが代表理事を務めるアイスタイル財団に関わりたい、という思いがあったからです。
自分がアバンギャルド茶会で活動しているような身なので、現代アートの助成支援を行っているアイスタイル財団に関わって、現代芸術の振興に寄与していきたいと思っています。
アイスタイルの中核である@cosmeについてユーザーさんにより良いものを提供するために最前線で活躍されている中、そのような業務もされていたのですね。またいろいろ聞かせてください!
皆さんいかがでしたか?
アイスタイルには、元〇〇な人や趣味がすごい人、経歴が面白い人など、他にも沢山魅力的な方がいますので、これからも紹介していきたいと思います。