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2022年2月 音楽アルバム・EPの気に入ったやつ

2022年2月の所感

 Dr. Dre, Snoop Dogg, Eminem, Mary J. Blige, Kendrick Lamar & 50 Centが参加するNFLのハーフタイムショーついに公開されてやっぱアメリカのヒップホップのパワーは凄いな、ということを再度実感しました。エミネムのパートかっこよ過ぎる。
 以下、2022年2月に聞いたアルバム・EPの中で気に入ったものを備忘録的にまとめます。表記は[アルバム名] - [アーティスト名]です。

Sandra's Son - CHICO CARLITO

 文句のつけようがない完璧な完成度だったRed Bull 64Barsと、hokutoのアルバムに収録されていたかなりエモい仕上がりだった「Shooting Star feat. CHICO CARLITO & R-指定」で2021年に期待がバク上がりしていたCHICO CARLITOのニューアルバム。
 MCバトルでのブレイクの後の減速した期間からの復活の覚悟を感じさせるアルバムでした。
 でも、「G.O.A.T.」でおばあちゃんとの電話のサンプリングが入っていたり、ド直球の「Sandra's Son」だったり、自然体で家族とか仲間のことをラップしているところに本人の性格が出てる気がしてとても親しみやすい。

Balance - ふぁんく

 日本語で韻を次々踏んでいって、それがとてもスムーズなので聞いてて耳が楽しいアルバム。
 一方で「余裕」や「Love」ではなんとも言えないような繊細な感情が歌われています。1バース目は梅田サイファーのワンマン、2バース目は自分のワンマンについて歌う「余裕」を聞くと、「コレクティブとして上がること」と「一人のラッパーとして成長すること」のバランスを考えさせられます。梅田サイファーを抜けて、自分のワンマンライブを埋める夢に向かって突き進む覚悟を感じます。

 些細なことを面白くラップするユーモアが爆発してます。

Few Good Things - サバ

 シカゴ出身でヒップホップコレクティブPivot gangのメンバーとのこと。
 土日にゆったり聞けるリラックスしたものを期待して聞いてたらそれはそのとおりなのですが、テーマはより複雑なものを歌っている様子。まだ歌詞をちゃんと読んでませんが。
 「Stop That」からラストまでの流れが好きです。

 アルバムに沿ったショートフィルムが公開されていて、アルバムを理解する助けになります。

Ethereal - $NOT

 フロリダを基盤に活動するラッパーとのこと。
 「Doja」を筆頭に頭振れる曲が揃ってます。自分の名前が使ってモッシュピット用の曲を作られたDoja Catはどんな気分なんでしょうか。

 ビートスイッチしたあとの映像ってどうやって作るんだろう。

God Don’t Make Mistakes - Conway the Machine

 NY・バッファローを拠点とするラッパー。Westside GunnとBenny The Butcherとは血の繋がりがあり、レーベルGriseldaを結成しているとのこと。
 ゆっくり目のBPMのどっしりとしたハードコアラップが全編通して聞けます。余裕を持った強いラッパーという感じでかっこ良い。ゆったりした展開なので散歩とか疲れた夜にぼーっと聞くのにも合ってます。

 「John Woo Flick」では3人揃い踏み。Eureka Nakanoさんのダンスも全体の凄みを引き立ててます。

Black Radio III - ロバート・グラスパー

 めちゃめちゃ良いブラックミュージックが頭から爪先までパッケージされたアルバム。夜聞くと沁みます。
 ↓の記事でロバート・グラスパーと本アルバムに参加している人たちがマッピングされているんですが、本当にジャズ・ヒップホップ・R&Bを繋ぐアルバムなんだなーと感じます。

 ジャズは全く聞いてこなかったのですが、これを機にロバート・グラスパー聴き漁ってみようと思います。


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