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【1ヶ月海外放浪】東西融合の街!イスタンブール①🇹🇷《Day9-10》

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2023-09-13 Day9

 私を乗せた飛行機は、出発はかなり遅れたもののイスタンブールにはほぼ定刻の16:50に到着した。さて、旅はヨーロッパ編を終えここからトルコ編に入る。ここまで一人旅を続けてきたが、トルコ編では一つ変わることがある。それは日本から友人(以下、A君とでもする)が来るのだ。ここからは13日後にトルコを出国するまで2人で一緒に巡っていく。ただしここで一つ問題がある。私が着いたのはイスタンブールのサビハ・ギョクチェン空港。実はこの空港はLCCメインの、イスタンブールの"じゃない方"の空港だ。A君はメインのイスタンブール空港に着く。というわけでイスタンブールに着いて最初のタスクはA君との合流だ。

LCCのペガサス航空。意外と快適だった。

 サビハ・ギョクチェン空港から市内中心部へはメトロ4号線に1時間ほど揺られ、Ayrılık Çeşmesi駅でボスポラス海峡の海底に潜るマルマライに乗り換え、2駅で着く。ここで(この先も何度か乗ることになるが)イスタンブール地下鉄の感想を書いておく。まず、イスタンブールカード(SuicaやPASMOみたいなもの)の購入が難しい。機械で買えるのだがUIが死んでいる。そして駅のホームはだいたいとんでもなく深いところにあり、めちゃくちゃ時間がかかる。そして地下鉄同士の乗り換えも考慮されてないのか、一度地上に出たりと、とても不便。おまけに基本的に地下鉄では電波が入らない。
 そんなこともあり、私はイスタンブール市街中心部には18:50頃に到着したのだが、A君と合流できたのは20時頃になった。それまでは両替をしたり(トルコリラTLは暴落しており、トルコ国外で両替できるところがなかった)、屋台で売ってる20TL(≒110円)のトウモロコシを食べたりして過ごした。これが結構美味しかったのだが。

太陽が傾き始めている金角湾
美味しかった

 A君と合流してからは早速夕飯をとった。トルコは国民の90%以上がイスラム教徒の国家だが、政教分離が進んだ国なのでアルコールの提供もそこそこある。入ったレストランでもビールを飲んだ。とても飲みやすかった。

結構高かった

 食後はホステルへと急いだ。実はトルコ編、最初の1泊のホステル以外は何も予約しておらず、予定も何もない。というわけでホステルの共用スペースでこの先の予定を立てたりし、この日は眠りについた。



2023-09-14 Day10

 ホステルの朝食を頂き、まずは地下鉄でオトガルに向かうことにした。今晩は長距離バスでイズミルに行くことしたのだが、実はチケットがオンラインでは購入できなかった。Obiletという予約サイトがあるのだが、どうやら日本のカードがダメなようで、昨晩何度も弾かれてしまったので、仕方なく直接バス会社のオフィスに向かうことにしたのだ。

オトガルとは?
実はトルコは超がつくほどのバス大国で、長距離移動は基本的にバスである(近年は高速鉄道も開通し始めているところもあるが)。トルコの街には基本的にオトガルと呼ばれるバスターミナルがあり、そこを拠点に長距離バスが発着している。オトガルにはバス会社のオフィスもいくつも並んでおり、そこでチケットを買うことができる。しかしこのオトガル、大抵の場合街外れにあり、中心部とは無料送迎バスだったりでの移動が必要になる。イスタンブールの場合、中心部からは地下鉄でアクセスできる。

オトガル。バス会社のオフィスが並ぶ。

 オトガルでは何人ものトルコ人にまるで客引きのように声をかけられた。海外で客引きに付いて行くのは良くないとされるが、トルコのオトガルは例外だ。客引きは地名を連呼している。我々はイズミルイズミルイズミルと連呼している人について行った。着いたバス会社はVilla社。事前にObiletで調べた時にも出てきた会社なので問題なさそう。ただここからチケットを買うのが大変。英語が全く通じない。しかし相手も慣れている。すぐに紙を取り出して筆談だ。時刻をいくつか提示してくれた。値段が知りたいのでこちらも"リラ!リラ!"と言うと400TL(≒約2,200円)と書いてくれた。Obiletで調べた通りだ。ぼったくられてない。安心し、ボディランゲージと筆談でなんとかチケットを購入した。どこでも通じるアラビア数字に万歳🙌である。もうアラビア数字が通じるところならどこでも行けるような自信がついた。買ったチケットはイスタンブール22:30発イズミル行き。まだ10時間くらいあるので、イスタンブールを観光することとした。

 地下鉄とトラムを乗り継いで市内中心部に戻ってきて、最初に向かったのはガラタ塔。市内を一望できるらしいが高さも値段も高いので登らず、近くのレストランで昼食をとることにした。ショーケースの中のいくつかのメニューから5種類選んでそれを一皿に盛り付けてもらうという形式。何がいいのかわからないので店員さんにYour Recommendと言ったら適当に盛り付けてくれた。これが見た目によらずかなりの量で900円程度だった。味もGood!!ただピンクのラディッシュ(?)は少し口に合わなかった。

ガラタ塔
見た目によらずボリューミー

 そのあとは少し歩きガラタ橋に。ここからはボスポラス・ツアーが出ていたので乗ることにした。船は超満員!ボスポラス海峡を北上していく。このボスポラス海峡はヨーロッパとアジアを隔てる海峡で、狭いところはたった700mもないらしい。おじいちゃんが(我々が東アジア人なのを察して)あっちがアジアだよ〜なんて教えてくれた。この狭い海峡はたくさんの貨物船で賑わっていた。途中いくつかの港に寄ったり、大きな橋をくぐったりして、船はイスタンブール中心部に戻ってきた。

左がヨーロッパ、右がアジア
ユスキュダルに寄港
貨物船

 次に訪れたのはギュルハネ公園。世界史選択で受験しているA君が「ギュルハネ勅令」だとかいって少し興奮していたが、ゴリゴリの理系の私にはさっぱり。地理は詳しいんだが。ここら一帯には観光地が多い。特にトプカピ宮殿とアヤソフィアが有名だが両方行く時間はないので、アヤソフィアに行くことにした。

多くの人で賑わうアヤソフィア

 アヤソフィアはもともと東ローマ帝国期にキリスト教の大聖堂として建てられたが、のちのオスマン帝国期にイスラームのモスクとなり、近年では博物館となっていた。しかし2020年にエルドアン大統領がアヤソフィアをモスクに戻すという大統領令に署名したことで、欧米キリスト教諸国の反発を招き、ニュースとなった。しかし外国人観光客が入れるというのに変わりはない。しかも博物館時代とは違い無料だ。中は高いドーム状になっており、シャンデリア(?)もあり神秘的雰囲気だった。


 アヤソフィアの次に訪れたのはイスタンブール地下宮殿。宮殿なんて名前がついてるが、実際は巨大地下貯水池。138×65×9mもある上にこれ、東ローマ帝国期に作られたんだとか。すごすぎ。

 イスタンブール地下宮殿を出るとトルコ人に日本語で声をかけられた。日本住んだことあるんだとか。どうせ客引きみたいなのだろうと思っていると、ピース又吉とパンサー菅と友達だとか言い出した。おまけに写真まで見せてきてほんとに又吉と菅らしき人と3ショットを撮っていた。本物か分からなかったけど、でもパンサーのなかでも尾形でも向井でもなく菅をチョイスするあたり本当なんだと思う。まあそのあとトルコ石見てかない?と結局客引きにあったが。お金ないから買えないよ。

金角湾とボスポラス海峡

 すっかり暗くなった金角湾を見たりしたらバスの時間も近くなってきた。トラムでMarmara Forumというショッピングセンターに行き、フードコートで食事をとることにした。ちなみにトルコのショッピングセンターはたいていテロ警戒のために荷物検査があって少しめんどくさい。
 食べたのはSaroon Burger。トルコのハンバーガーチェーンらしい。お隣にマクドナルドもあってそっちは列ができていたが、こっちは空いていた。味はたいして変わらない。でも値段はチキンバーガーセット49TL(≒約270円)と激安。ええやん。店員さんの愛想が良かった。

英語が通じなくてもメニュー指差せば伝わる
パチモンマクドナルド

 食事を終えたら急いでメトロに乗り、本日2度目オトガルに。Villa社のオフィスで少し待ったらバスが来た。22:30イスタンブール発イズミル行。ほぼ定刻通り出発。

 車内にはモニターもUSBも付いてたが使えなかった。トイレもない(海外の長距離バスはトイレなしが一般的)。でもさすがバス大国!2列+1列の豪華仕様。そしてなんとドリンクサービスがついてる。ただ配られたのはなんとコーヒー。これ夜行バスだよね??寝かす気ある?てかトイレ大丈夫なんか。

せっかくなので頂いた

 途中深夜2:00頃にSAみたいなところで休憩があった。飲食店などがあり、トイレも無料で綺麗だった。

 しかしこれがまた謎なのだが、SAを出発すると二度目のコーヒーのサービスがあった。嘘やろ?流石にもう要らないので寝たふりしたりしていたら、いつの間にか眠りに落ちていた。 


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