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【投資】【FIRE】座右の銘 - "Luck comes to those who are prepared"

皆さんにも自分の人生のモットーとしている言葉、座右の銘があるかと思います。座右の銘なんて持ってなさそうなタイプの私でも、実はあったりします(笑)そしてそれは投資に関しても、自身のキャリアにも当てはまる、今でも大事にしている言葉。今日はそれを紹介したいと思います。


自分の座右の銘

私の座右の銘は以下のものです。

"Luck comes to those who are prepared."

「お前、英語の座右の銘なんてカッコつけやがって!」と思われるでしょうけど…日本語で言うと、"幸運は準備ができている人に訪れる"、という感じ。英語の方がかっこいいですね(笑)

この趣旨の言葉はいくつか派生形があるようですが、元はといえば、古代ローマの哲学者、セネカ(Seneca)の以下の格言から来ているようです。

"Luck is what happens when preparation meets opportunity."

"幸運とは準備が機会に出会うことである"、基本的は両言葉は同じ意味だと思います。日本のことわざで言えば、「人事を尽くして天命を待つ」が近いですかね?(そこはわかりませんが…)

それが座右の銘になった背景

この"Luck comes to those who are prepared."が自身の座右の銘になったのは、ちょうど米国のビジネス・スクールに留学していた時。1年生の時に受けた戦略論(Strategy)の教授が、あるケーススタディの締めくくりとして発したのがこの言葉です。

それは日本の自動車メーカー、ホンダが、2輪バイクで米国進出した際のケース。クラスを、ホンダの米国進出が1)戦略的だった、あるいは2)行き当たりばったりだった、の2チームに分けてディベート。そして、どっちが優勢ってわけでもないままディベートは終了。

そして最後のまとめとして、教授がこの"Luck comes to those who are prepared."という言葉とともに、以下の主旨の発言をしました。

"当時、ホンダが戦略的だったか、あるいは行き当たりばったりで単に運が良かったのか、それは私にはわからない。ただ、円という通貨がまだ安い状況で、英語もよくわからない日本人がこの米国に乗り込み、安いアパートに住み、言葉の壁を乗り越えて2輪のビジネスを独自に拡大していったという日本企業のマインドを甘く見てはいけない"

"米国企業は競争に負けそうになるとすぐ政府に泣きつく。あるいは日本に進出しても、そこに派遣されたら、いい家に住み、贅沢な暮らしを求める。そんなんで勝てるのか?ちゃんと準備して戦うように。"

バブル期に日本企業が世界を席巻し、"ジャパン・バッシング(日本批判)"と不当に日本企業は批判されることも多かったですが、当方が留学していた97年には、バブルが崩壊、弱体化した日本経済を受け「もう日本からは学ぶことはない」という"ジャパン・パッシング(日本素通り)"と揶揄されていた頃でした。

そうした頃であっても、この教授は(失礼ながら名前を忘れてしまいましたが…)、例えばNECのスーパーコンピュータのダンピング問題でも、「チームワークを重視し、組織的なノウハウの共有を行なっている日本企業なら可能なプライシングだ」と、割と日本企業贔屓な方でした。

まだ留学1年目、こうした経済状況を背景に日本人留学生の数も前年、前々年からはだいぶ減らされ、ちょっと肩身の狭い思いをしての留学生活スタートでしたが、「そうやって日本企業(特に製造業ですね)を評価してくれる人たちって海外にもいるんだな」と誇りに思った経験でした。

投資でもキャリアでも

以来、この"Luck comes to those who are prepared."が自分の座右の銘。株式投資に関しても、「買ってないと、(運だろうと実力だろうと)上昇利益を得られない」「市場にまずは参加してないとなにも始まらない」。また自身のキャリアについても、「まずは挑戦してもがく」ということをモットーにやってきてますし、これからもそうしていこうと思います。FIRE後の生活でもね。

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