見出し画像

【新NISA】2024年第1四半期(1-3月)の振り返り

さて2024年1月に新NISA制度がスタートして3ヶ月。10年、20年といった長いスパンでの投資を考えれば、たかだか3ヶ月で振り返るのもどうかと思いますが、20年にもわたって資産運用会社で機関投資家営業を担当していたからか、四半期毎にパフォーマンスをレビューするのが身体に染み付いているようです(笑)

機関投資家が運用をレビューする際、いわゆるPDCAPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(対策)というフレームワークを使いますが、自分の運用に関しても、このフレームワークで簡単に振り返ってみたいと思います。


Plan(計画)

2024年の市場見通しと運用方針は年初のnoteでも買いたとおり。

  • メインシナリオは、米国景気減速・後退を背景にどこかのタイミングで株価は下落。しかし、足元の金融政策が奏功してこのままダラダラと右肩上がりで株価が上昇を続けるサブシナリオも想定。

  • それを踏まえ、新NISAでは、つみたて枠は日経平均インデックス、成長枠ではNASDAQ100インデックスの積立でスタート。想定どおり年の途中で株価が調整する局面があれば、成長枠では積立をやめて残りの年間投資枠を一括で埋める。

  • そのタイミングが来ず、サブシナリオ通りとなれば、毎月の積立をそのまま継続。

Do(実行)

2024年第1四半期はいろいろとエポックメイキングな四半期でした。日経平均株価は実に34年ぶりの高値更新、そして40,000円の壁も突破し、最終的には40,369円44銭と昨年12月末の33,464円17銭から+20.6%の大幅上昇となりました。

米国株については、ダウは39,760.08ドル、昨年12月末対比で+5.5%の上昇、NASDAQは16,379.45ドル、昨年12月末対比で+9.1%の上昇となりました。為替(JPY/USD)が141円から151円と10円(7%)ほど円安に進行しているので、円ベースでみるとダウは約+12%程度、ナスダックは+16%程度の上昇ということになりました。

日本株のパフォーマンスが非常に良かったということですね。

こうした中、1-3月は当初の計画どおり、各月初につみたて枠では10万円ずつ日経平均インデックスファンドを、成長枠では20万円ずつNASDAQ100のインデックスファンドを購入しました。

Check(評価)

3月末時点の評価額は以下のとおりとなりました。トータル90万円の投資に対し約10%の評価益。シナリオ的にはサブシナリオどおりに株価は堅調に上昇したので、たらればで言えば、成長枠は年初に一括で240万円分買っておけばよかった…ということになるんでしょうけど、メインシナリオで想定している株価の下落局面を想定しそれが来るまで買い控えていたら、この1-3月の上昇は享受できなかったわけですね。

新NISA - 2024年3月末時点

まあ、長期目線での個人の資産運用、特にこれから5年かけて枠を埋めていく長期戦の新NISAにおいては(もちろん5年じゃなくてもOKですが)、この3ヶ月どうだったかこの1年どうだったかを、勝った負けた、儲かった損したで判断するのではなく、「当初のPlan(計画)どおりにDo(実行)できたか」で評価できればいいかなと思っています。

Action(対策)

次の四半期、4-6月期も基本的には変更なしです。少なくとも米国での利上げサイクルはほぼ終了し、次はいつ利下げかという段階に入っています。そもそも中央銀行は、加熱する景況感を冷やすため、そしてその結果上昇したインフレを抑制するために利上げを行います。今のところはまだまだ半導体関連銘柄の牽引により株価は堅調でしたが、今後の動向については引き続き慎重にみています。

というわけで、どこかのタイミングでは成長枠についてはNASDAQ100のインデックスファンドを積極的に購入したいと思いつつ、そんなタイミングは来ず、このままジワジワと上昇を続けるかも?っていうプランB/サブシナリオも想定し、引き続き粛々と毎月の積立をすすめていく予定です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?