防災トイレにも使用できる!赤ちゃんのおむつ関連グッズをご紹介
赤ちゃん連れの外出は、何かと荷物が多くなりがちですよね。
ちょっと、そこまで出かけるだけでも、紙おむつやおしりふきなどなど…
「今日はいっか!」なんて、荷物を減らした日に限っておむつを使い切ってしまい、慌てたこともしばしば。
もちろん、コンパクトに上手く荷物をまとめられる方もいらっしゃると思うのですが、筆者は、どうも苦手でして…
そんなわけで、荷物の多さは、外出をためらう理由の1つでした。
7〜8年前のことになりますが、そんなことを思い出したのは、この商品を見つけたことがきっかけでした。
おしっこ吸収ライナー
みなさんはご存知ですか?
おむつの上にライナーをのせて、使用。おしっこをしたら、うしろから引っ張り出せばOK!取り外したあとの紙おむつはそのまま使用可。
おむつ替えの回数を減らせるため、オムツがたくさん必要になる、旅行時や、長時間使用する就寝時にもおすすめとのこと。
当時、こんな便利グッズがあることを知っていればなぁ…と思う商品でした。日常使いするものではないのかもしれませんが、赤ちゃんのいるご家庭で買っておくといいかもと思ったのには理由があります!
それは、災害トイレにも使えるという点
というわけで、早速購入し、試してみることに。
と、その前に…
被災時のトイレについて
大地震の後、トイレは流してはいけないということをご存知でしたか?排水管や配管が壊れることで、水が溢れたり、集合住宅の場合は下の階のトイレから水が溢れてしまうこともあるそうです。湯船などに汲み置きしておいたお水を流すことも、もちろんNGです!
また地震に限らず、断水や停電で水を流せないこともあります。
そこで災害時に使うトイレとして、携帯トイレや簡易トイレが必要になってきます。凝固剤で固めるタイプが一般的です。
内閣府によるとトイレ備蓄の目安は、1人1日5回で計算し、少なくとも3日分、推奨は1週間分とのこと。
例えば、我が家は3人家族なので、
3人 ✕ 5回 ✕ 7日分 = 105回分
人によっては1日5回以上行く方もいらっしゃいますし、家族が増えればもっと多くなると考えると、かなりの量が必要になりますね。
断水、停電が長引くことも考えるとさらに多く用意しておきたいところ。
多ければ多い方が安心ですが、こればかりは誰も予想できません。
もし、トイレの備蓄を使い切ってしまったら?
自分でトイレを作る方法をオススメします。様々な方法がありますが、
こちらは国際災害レスキューナース辻直美さんのインスタ。とてもわかりやすいのでぜひご覧ください。
おしっこ吸収ライナー活用法!
いよいよ本題です!
上でご紹介した方法では、手順②でペットシーツを使用していますが、ペットシーツの代わりに使ってみたのが先ほどご紹介したおしっこ吸収ライナーです。
1回あたりの尿の量が平均約200〜300ccとされています。実験してみたところ、200ccまではなんとか吸ってくれるかなという印象。吸水量としては少し不安が残るのは正直なところです。(※一般的な災害用トイレの凝固剤の吸水量は300-500cc)
防災用の携帯トイレは吸水量、臭い対策や、使い勝手の面ではベストです。ただ、たくさん用意するとなると保管場所の問題も出てきますし、コストもかかります。
赤ちゃんのお世話に使うものを兼用できれば、そうした問題も多少解消できるのではないでしょうか。
可能であれば、非常用の携帯トイレを準備しておくことが理想ですが、コストや保管場所の関係で難しい、もしくは備蓄を使い切ってしまったときには、自作トイレで対応しましょう!
そんなわけで、災害備蓄としても使えるおしっこ吸収ライナーをご紹介させていただきました。赤ちゃんがいるご家庭ならではの対策と言えそうです。
赤ちゃんといえば、おむつ用の防臭袋も災害時には、トイレの臭い対策に使えます。災害時にはゴミの収集が遅れることも予想されるため。汚物を長期間、保管しておく可能性があるからです。こちらもやはり多めに用意しておきたいですね。
むすびに
今回はトイレのお話が中心でしたが、肝心な赤ちゃん用おむつの備蓄も忘れずに!
1日に替えるオムツ枚数を目安に計算してみてください。自治体によっておむつの備蓄があるところとないところがあるそうなので、確認しておくことも大切です。
さらに、大規模災害時には支援物資の到着が遅れることも想定されます。
防災の基本である自分(たち)の身は自分で守る:自助の考えに基づき、日頃から多めに用意しておくように意識しましょう!
そうは言っても、おむつ代も決して安くはないので、できるだけ無駄にはしたくないですよね。
実は、サイズアウトしてしまったおむつも今回ご紹介した自作トイレで、凝固剤の代わりに使用できます。こんなイメージ↓
今回試してみたところ、おむつの方が、おしっこ吸収ライナーより多く吸水しました。新生児用(パンパースのテープ型)は約200cc、Lサイズ(メリーズのパンツ型)は300cc吸えるか吸えないかといった印象でした。
もちろん、わざわざ凝固剤の代わりとしてオムツを購入する必要はありませんが、「余ってしまったおむつも使える」と心のどこかに留めていただければ幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
参考文献:
辻直美 著「プチプラで『地震に強い部屋づくり』」扶桑社
内閣府「避難所における トイレの確保・管理ガイドライン」https://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/pdf/1604hinanjo_toilet_guideline.pdf
ISSHO NIとは
●子育て中の心がちょっぴり軽くなる言葉のご紹介
(友だち登録者数2000人超!LINE公式コンテンツ「育児クイズパパ力検定」監修の保健師さんによるメッセージ)
●皆様からいただいた子育て体験談をラジオや記事を通じて共有
●子育て家庭に向けた防災情報を発信
しながら、みんなで子育てする文化・環境づくりを目指しています。
インスタグラム(育児クイズパパ力検定のプチ体験もできます)
この記事を書いた人
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?