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【荷物の受け取り拒否】

『悪口を言われても気にしない人の考え方』
著者:堀もとこさん
出版社:あさ出版

・「悪口を利用する」
本書内で1番印象の残ったフレーズです。
悪口を言われたら、悪口の種類を「粗悪ガソリン」
や「軽油」といったガソリンの種類に分類する。
そうすることで、客観的に捉えることができ、
冷静になれます。
そして、種類ごとに適切な対処法があるのを
知っていると強い。
自分の行動の肥やしにもできますね。

・「自分で自分の価値を下げられるなら、
  上げることもできるはず!」

なるほど!
「私なんて・・・」とすぐに発してしまう
部下がいます。一所懸命にやっているのに、
自己肯定感が低く、もったいない。
それを聞いている周囲のスタッフも
「そんなことないですよ」と余計な
気を使ってしまう。

僕も「いつも助かっているよ」と
ポジティブな言葉を返し続けていても、
なかなか治らない口癖。
まさに自分で自分の価値を下げている典型です。
しかし本書を読んで、逆転の発想ができると
確信しました!
自分で自分の価値を上げられる能力を持って
いることを伝えていきたいと思います。

・「これは使える」と感じた瞬間!
僕自身は、様々な経験と知見を経て、悪口を
スルーできるようになったのですが、部下や
妻がなかなかできない。
何かいい例えはないか試行錯誤を重ねていた
ときに、タイミングよく本書に出会いました。

「荷物の受け取り拒否をする」
悪口を荷物に例えていたのが、分かりやすい!
受け取らなけば、悪口という不要な荷物(ゴミ)
の持ち主は相手のまま。ノーダメージ。
うっかり受け取ってしまうから、
ダメージを受ける。
悪口を言う相手を注意しても叱っても
変えられないので、自分の捉え方を変えた方が
簡単で楽だと伝えていくつもりです。

・過去の自分を思い出した!
「帰り道が渋滞でごめんね」
「お目当てのものが買えなくてごめんね」
「食事が美味しくなくてごめんね」
というフレーズを読んで、昔の自分を思い出し
ました。僕も20代の頃、当時付き合っていた
彼女に同じような反応をしていました。

何か不都合があれば、全て自分のせいだとして、
彼女のご機嫌を取る。
自分の気持ちはすべて後回し、自分がすべて
悪いという言動をとっていました。

結果、振られました笑
自分の考えや意見がないのは嫌だと。
当時は彼女の機嫌を取ることばかりを考えていて、
疲弊していたのを覚えています。彼女もそれが
負担になってしまったのでしょう。
まさしく「いきすぎた責任感」

お恥ずかしながら、何度も振られたのを
きっかけに、この思考では駄目なことに気づき、
「これは誰の問題?」と切り分けられるように
なったら、気持ちが楽になったのを覚えています。
これが上手くできるようになってから、妻に出会い、今も上手くいっています。

本書では、著者のナラティブ(物語)に基づいて
構成されているので、惹き込まれますし、自身に
置き換えて実践しやすいのが魅力です。
加えて、心理学をベースにした視点を多く取り
入れており、内容に説得力があります。

自分だけではなく、職場の同僚や部下、家族に
対しても使える効果的な対処法がふんだんに
盛り込まれています。

特に悪口などに時間とエネルギーを奪われて
いる人は、ぜひ読んでいただきたいです。


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