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生きることは選ぶこと:よりよい選択肢のたまに知っておくべきことのイロハ

この本では意思決定をディベートの手法+αの観点から書いているのですが、その中で「悪魔の代弁人」という話が出てきます。ディベートなどで多数派に対してあえて批判や反論をする人、またその役割・・と定義づけされていますが、そういえばディベートのクラスを取っていた頃に、これを教えられました。

日本の大学ではメジャーではないのでしょうが、アメリカの大学ではディベートのクラスがあり、「尊厳死(留学していたオレゴン州は合法)は正しいか?」というようなヘビーなテーマについて、まずは賛成の立場で相手と討論し、次に同じ相手と反対の立場で討論せよ、みたいな練習をさせられました。

その影響なのか・・いまだに自分の仕事でのヒアリングで「怒られるかもしれませんが・・」「意地悪な言い方かもしれませんが・・」と切り出して、あえてやや非常識な質問をわざとぶつけることがあります。

自分が敢えて意地悪な質問を相手にぶつけて本音を知ろうとする、というのをヒアリングでするようになったのは、このディベートのクラスで学んだことや、その後でこれをベースに教えられたセールストークの授業で学んだ延長線上にあったことを、思い出させてくれた一冊でした。

あとは、文中にあった「100円のチョコレートを買う時、そもそも売り手と買い手の価値が等価交換ではなりたたない」って視点も、どこかで等価交換による平等みたいなバイアスが自分にかかっていたなぁ、ということも発見でした。

CREATIVE DECISION MAKING 意思決定の地図とコンパス(田村洋一、2021年、Evoving)


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