「新入社員」からの脱皮?!
新入社員が出社したところで、実際、何をしていいかなんて分かりません。どんなに自分の仕事を探そうとしても、仕事には責任が伴う以上、勝手に仕事をしてしまうわけにもいきませんし、言葉は悪いですが、どうしても指示待ち状態になってしまいます。
そんな新入社員が、朝、出勤してきて、勝手にチャチャっと仕事を始められるようになったら、それは成長の大きな一歩です。
農業がド素人で、ずっと新入社員状態だった私にも、いよいよ、そんな成長の日がやってきました。
現在、まだ気温が低い間でも苗作りを進められるよう、温床作りを進めています。
温床作りにあたっては、まず木枠を組んで、そのなかに米ぬか、落ち葉、藁を入れ、そこに水を注ぎこんで混ぜるという作業をしていました。
途中で、混ぜ込んだりはしたものの、なかなか変化が現れなかったのですが・・・温床作りから7日目、ついに動きがありましたっ!
普段、最低温度がマイナス7度程度だった温床の内部が、な、、、なんと、最低温度34度だったのです!確実に、温床内部で何かが起こっていることの証です。何かって・・・まぁ、発酵ですね。
そして、それから温床作りから10日目のこの日、あらためて温床内部を攪拌しようということで、竹内、出動してまいりました。
ビニールハウスに到着するやいなや、軍曹殿(農業リーダー)の指示を待つことなく、「それじゃ、今日は温床の攪拌しますね」とだけ伝え、ささっと身支度を始めます・・・こんなことは、新入社員状態だった竹内にとっては初めてのことであり、成長の大きな一歩だったのです(涙)。
10日目の温床の表面は、こんな感じになっていました。
この白いのは、霜とかではありません。発酵した結果できた「何か」であると思われます。
実際、ほんのりと「何か」の匂いがしました。
そして今回、温床の攪拌にあたっては、この道具を使うであります。
道具の名前は、「3本鍬(くわ)」というものらしいです。これ、とても具合がよかったです。
ただし、この鍬の長さは、短めの方がよい気がします。1つ目の理由は、あまり深く突き刺しても、突き刺した落ち葉などを取るのがかえって手間になるというもので、2つめの理由は、隅っこや壁際に鍬を入れる際、刃が長すぎるとうまくコントロールできないというものです。
ともあれ、順調に掘り返しつつ、混ぜていくのですが・・・とにかく匂いがすごいのです。
匂いの質としては、やはりぬかの匂いなので、何に似ているかと言えば、ぬか漬けには似ています。
ただし、その匂いのボリュームが半端ありません。
3本鍬を突き刺して、表面をベコーっと剥がしてみると、なかから「プーン」という強烈な匂いが発せられます。ちょっと息の仕方を間違えると、むせてしまう感じです。
あまりに匂いがすごいので、若干、息を止めながらの作業になりました。
しかし、結構な力仕事でもあるので、息を止めて作業を続けるわけにもいきません。
無呼吸のまま4~5回鍬を入れたら、ちょっとそっぽを向いて息をするみたいな作業の繰り返しです。なかなかにハードでした。
でもとにかく、温床はこれで何となく成功に向かっているように思います。攪拌した後、どのように変化していくかは、今後、さらに観察を続けてみます。
そして、どうやらこの温床がうまくいっているっぽいので、サツマイモの苗を作るため、もうひとつ温床を作ってみようということになりました。意思決定、早いです。
今回作った温床の横に、さらに穴を掘っていきます。
穴ができたら、そこに黒いシートを敷いてみます。
黒いシートを敷き終えたら、周りを板で囲います。
ただ、こんなふうにサラリと書いていますが、私一人だったら、とてもではないですが、こんなのササっとはできません。
穴掘るのは大変だし、穴掘ったときに出る土の置き場も問題になるし、こんな黒いシート持ってないし、シートを止めるくさび?みたいなのも知りませんし、こんなサイズの板もありません。
こういう作業にお手伝いさせていただけること自体、本当にありがたい限りです。
そう思っていたら、この日は「いやぁ、竹内さんがいてくれたから、できたよぉ」などとおっしゃっていただきました。
なんとなーく、新入社員だった竹内ですが、徐々に「戦力」としても成長しているようですぞ!?
あ、、、ところで話は違いますが、今回、ホームセンターに行って、資材調達をしていたら、こんなのがありました。
今、肥料不足が問題になっていると言われています。この肥料売り場での注意書きには、肥料原料が不足しているため、「おひとり様のご購入は50袋までとさせていただきます」と書かれてありました。
へぇ、やはり肥料が不足してるんですねぇ・・・って、50袋!?
こんなのでビビっている竹内は、やはり、まだまだ新入社員の甘さが抜けていないのでした。
まだまだ頑張りますっ!(๑•̀ - •́)و✧
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