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農業倶楽部~田んぼ編~第一回実施!

昨年、田んぼ教室の告知をさせていただきました。

このほど、この農業倶楽部~田んぼ編~の第一回が、無事、開催の運びとなりました。

この教室を主催している富士河口湖農園・代表の平田さんは、元々、大手町にある総合商社にお勤めでした。しかし、2001年の911テロ事件をきっかけに、「この世界は危うい!」、「資本主義経済は崩れる!」ということに気付き、会社を辞めて、河口湖に移住し、以降、固定種・無農薬・無化学肥料での循環型の農業に20年間取り組まれています。

富士河口湖農園・代表の平田友恵さん

平田さん曰く、「早すぎたよー」とのことですが、私としては、これまで平田さんたちが蓄積されてきたノウハウが、今まさに、困難を迎えようとしてる私たちにとっての命綱になるかもしれないと思うと、大変、ありがたい機会だと思っています。

これから起こるであろう世界的な問題を克服していくうえでは、最低限、自分(もしくは家族)の食べ物は、自分で何とかできるくらいの仕組みを整えておく必要があるでしょう。お金がいくらあったって、ろくに食べ物すら買えない世界が、もう数年でやってくる可能性は十分にあります

もちろん、食糧危機なんて、こない方がいいに決まっています。誰もがこないことを望んでいることでしょう。

しかし、今、世界で起こっていることを真剣にみつめていると、食糧危機がこないことの方が奇跡かもしれないとすら思えてしまいます。なので、いざそんなことになっても、うろたえないようにするために、自分たちで食糧を生産することは、きわめて重要なのです。


ちと、前置きが長くなりましたが、そんなわけで農業倶楽部~田んぼ編~はスタートしたのでした。

この日は、あいにくの雨でした。ただ、実施内容が塩水選と温湯消毒ということで、前日から雨よけのタープなんかを張りながら、何とか雨中決行いたしました。

塩水選や温湯消毒に関する詳細は、こちらの記事にまとめています。

この日の作業は、簡単に言うと、種まきに使う種籾の下準備です。

おコメの苗は、前年にとれた種籾から作ります。種籾から芽を出させて、苗に育てるわけです。

しかし、種籾をそのまま使うのではなく、下準備が必要なのです。

例えば塩水選は、その下準備のうち、身が詰まった種籾だけを選ぶ作業になります。

種籾を塩水に浸けて、浮いてきた種籾(身が詰まっていない籾)を取り除いて身が詰まった種籾だけの状態にします。

この日、集まっていただいた参加者の方々のなかには、「塩水選」について、ある程度、事前に知識があるような方もいらっしゃいました。けれども、やはり「百聞は一見に如かず」のようで、実体験を通じて得られるものは、まったく異質だったようです。

うん・・・よかった!

この日、もうひとつの作業でもある温湯消毒は、文字通り、種籾の病気を予防するための消毒作業で、60度のお湯に10分間種籾を浸します

こちらも、私がたびたび記事にしていますが、実際に10分間もの間、薪の火で60度をキープしながら消毒するというのは、かなり繊細な作業であるということも実感していただけたようでした。

そして、消毒まで終わった種籾は、約二週間後の種蒔きまでの間、こうして水に浸しておきます

水に浸しておくことで、種籾のなかに蓄積されている、発芽を抑制させる働きを持つアブシジン酸を溶かすのだといいます。

・・・と、ここまでが種まきまでの下準備で、農業倶楽部~田んぼ編~の第一回のカリキュラム内容でした。

米作や田んぼというと、真っ先に思い浮かぶのは田植えかもしれません。しかし、田植えまでは、まだ少し時間がありますし、それまでにやるべき仕事は、結構あるのです。

おコメ・・・結構、大変なんです。大変ですが、負けてられません地道に頑張りますよー!


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