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指一本でダウンさぁ~♪

以前、生き方の問題として、「武道は人生道なり」という記事を書きました。

これって冗談じゃなく、ガチだと思っています。

今、世の中は大変です。

ダボス会議でグレートリセットがどうだの、中国共産党による浸透工作が大変だの、DS(ディープステート)による日本経済解体だの・・・挙げていったらキリがないです。

正直、今の時事ネタから、「あぁ、世の中良くなっていくんだな」と思わせてくれるニュースなんて、ほとんどないように思えて仕方ありません。

どこまでを「彼ら」と呼ぶべきかには、いろいろな意見があろうかと思います。ただ、仮に「彼ら」がいるとしたら、「彼ら」の策謀は、ものすごく緻密かつ大胆、そして壮大なものであり、私たち一般市民の浅知恵など遠く及ばないはずです。

歴史、情報、金、権力、組織・・・どれをとってみてもかなう要素はありません

ひとつだけかなう要素があるとしたら、「」でしょうか。「彼ら」は、私たち一般市民ほどの数はいません。なので、「彼ら」は「彼ら」なりに、私たちを抑え込むのに苦労しているようです。

しかし、私たち一人一人は、「彼ら」に比べたら本当に無力です。そんな私たちが、「彼ら」と同じように策謀を張り巡らせてもムダです。束になってかかったところで、どうしようもありません。

ただ、希望がないわけではないと思います。それは「武」の精神にヒントが隠されていると思うからです。

合気などの武道や武術は、肉体的・物理的相手を制するものです。しかし、その考え方は、あらゆる意味で相手を制することに繋がるのではないかと思います。相手を制するということは、相手の支配下に入らず、自分本位を保てるということです。

「武」は精神の使い方、それが技となって現れているだけと考えてみてみると面白いと思います。

例えばこういう武道(合気道?)の動画を見てみてください(面倒かもしれませんが、見ていただけると分かると思います)。

格闘技の強い人が、倒す意思がないような「合気の人」にいとも簡単に倒されてしまうのです。これ、不思議です。不思議ですけれど、こういうことが起きるのです。

大体どこでも同じようなことが言われるのですが、「力に対して力でぶつかる」ようなやり方ではダメなのです。そうしたぶつかり合うようなかたちでは、相手を制することができません(そもそも、相手を制してやろうという気持ちでやってもダメなのですが・・・)。

私もずいぶん昔、半年くらい古武術をやっていたことがあります。そのときに「合気上げ」というのを習いました。座っている兄弟子の両手を上から「グッ」と押さえつけるのですが、不思議なことに自分の体が簡単に上げられてしまうのです。当時、私も「合気上げ」の稽古をしましたが、なかなかうまくできませんでした。

先日、ちょっとした機会があって、超久しぶりに「合気上げ」をやってみたところ・・・うまくできました♪

合気上げは、物理的な論理に基づいた力技ではないのです。精神的な要素があるように思います。押さえつけられている手を「何とかしてやろう」という気持ちを消し去って、押さえつけようとする相手の力をそのままお返しするような感覚です。

先ほどチラッと記しましたが、ここで大切なことは、「相手を倒してやろう」という意思ではありません。それはむしろ逆効果です。

その極意には、いろいろな言い方があるようなので、簡単には書ききれません。ただ、例えばひとつの言い方としては、「リラックスして相手の力を感じる」ということになろうかと思います。その感じた力を、そのまま相手にお返しすると、相手がその力によって(結果的に)勝手に倒れていくといったイメージです。

相手の力に対して、力で何とかしようとするのは、「彼ら」に対して同じような策謀で頑張ろうとするのと同じです。または、「彼ら」の策謀に対して、「ああしてやろう、こうしてやろう」といろいろ考えて対策をしたところで、結局、それでは「彼ら」に力技でやられてしまうと思います。私たちに勝てる要素はありません

「彼ら」にやられないために重要なことは、「リラックスして相手の力を感じる」ことです。「彼ら」の策謀に対して、何とかしてやろうと踏ん張るのではなく、その策謀の力を、そのまま相手にお返しするような生き方がポイントだと思うのです。

こちらの動画、みてみてください。千野先生が、人差し指一本でお相手を倒します。指一本です。

私たちは、おそらくこんな感じで生き抜いていかないといけないのだと思います。

弱っちい私たちには、指一本くらいしか使えません。「彼ら」に比べたら、絶望的に戦うためのリソースは不足しています。

しかし、たかが「人差し指一本」でも、それを握って倒しにきた人がいたら、逆にその人を倒すことは可能なのかもしれません。

もちろん、ここで千野先生がおっしゃっていますが、少しでも力ずくで倒そうなどと考えたら、指はメリメリッと簡単に折れてしまいます。絶対に「力ずくで倒してやろう」などと思ってはいけません。

大事な大事な一本の人差し指です。大事に大事に使いましょう

ところで、そのように大事な大事な指一本を大切に使うため、具体的に何をすればいいか?が問題です。さぁ、何でしょう。こういってはなんですが、そういうのは、人それぞれだと思います。

例えば、私が心がけているのは、①「彼ら」を責めすぎない②生きるために必要と思うことをやる、そして仮に変な圧力かかってきたら、③それをそのまま「お返し」する、といったところでしょうか。

ちっぽけだけど、「なめんなよ」ってことです。


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