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今年の育苗プールは自信作
先日、コメの苗を育てるためのプールを作りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1679805032391-pooYQUQE6K.png?width=800)
「ここまでできれば、あとは木枠を組めばいいだけじゃん」
そう思うでしょ?違うんですよ・・・。
最終的に、ここには水を張るわけですが、当然、地面が水平になっていないと、低いところに水が行き渡っても、高いところにはまったく水が入らないということになってしまいます。
実際、去年は、このプールを作るのにかなり苦戦をしていました。
ということで、最終的な仕上がりはこんな感じです。
軍曹殿は、毎年、いろいろなやり方を試されているそうです。今年のこれはどうでしょうね・・・。
実はこの日、ちょっと違う方法についても話しあったので、来年はまた違う方法でならしていくかもしれません。
結果、やはり完全に水平にはなっておらず、水やりの際、相当苦心しながら、水を撒くようになってしました。
ということで、今年は育苗プールの水平をどのように出すかが、重大な検討テーマになっていたのです。そんななか、この日、農業リーダー・軍曹殿が、持ってこられた新兵器がこちらです。
![](https://assets.st-note.com/img/1679805604702-ptnFTujFXf.png?width=800)
これは・・・なんていうんでしょうかね。
このレンズがついた機器とセットで使います。
![](https://assets.st-note.com/img/1679805688858-KE76ExajLA.png?width=800)
使い方は、棒を立てた状態で、このレンズを覗いて、その場所の高さを測るというものです。
実際、高さ調整する前の状態で計測してみると、プールの奥と手前側との間には10cmもの違いがありました。10cmも違ってしまうと、高い場所に水を入れようとしたら、低いところの苗が水没してしまいます。それではいけません。
ということで、これをならす作業をします。
まずは、高くなってしまっている部分を削ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1679805906149-sfrD1MNxQx.png?width=800)
削った土は、一輪車に乗せて、低くなっている部分に積んでいきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1679806079934-mZwHsAdWbq.png?width=800)
そして、土を積んだ場所をならしていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1679806125303-thwDTV3hNW.png?width=800)
これを繰り返していけば、水平な地面が作られるはず・・・。
ある程度、できあがってきたら測定です。
![](https://assets.st-note.com/img/1679806176889-bSbLBfDnRr.png?width=800)
私が棒を立てて、軍曹殿が測定します。
一発で、水平にするのは難しいものの、微調整を繰り返しながら、ほぼ誤差1cm程度の水平地面を作り出すことができました。
そして、こちらが完成形です♪
![](https://assets.st-note.com/img/1679806308055-1V3diqmyCi.png?width=800)
今年の育苗プールは、割と自信作です。
去年は、できあがった時点で、割と不安でした。微妙にずれているような気がするけど、正確に水平を測定する方法もないから、やむを得ず、できあがった状態を完成形とするしかありませんでした。
でも、今年は違いますっ!
何カ所も測定して、測定した場所同士の差が、1cm以内!!!
これは期待です♪
「いやぁ~~~、今日も仕事をしたなぁ~~~」
私は、充実感でいっぱいです。この日も私は、「私にしかできない仕事」を、きっちりやり切った感がありました。
うん?「私にしかできない仕事」だなんて、大げさ?
いえいえ、違います。
たしかに、土を移動させて、棒を立てるだけなんて、誰にでもできる仕事に思えるかもしれません。しかし、この日、軍曹殿と一緒に土を削って、盛って、ならして、棒を立てて歩く作業は、「私にしかできない仕事」でした。
なぜならば、その日、その場所、その時間に軍曹殿と一緒に、その仕事をするのは、私だけだったからです。したがって、それらの仕事は、すべて「私にしかできない仕事」だったと言えます。
もちろん、軍曹殿がほかの誰かに声をかけて、時間を調整して、私以外の人が来ていたら、「私にしかできない仕事」ではありません。
しかし、その日、その場所、その時間にいたのは、私だけだったのです。当然、それらの仕事は、「私にしかできない仕事」になります。
世の多くの人々は、その日、その場所、その時間にいることについて、軽視しがちです。それらを軽視しながら、「自分にしかできない仕事」や「自分の強み」を考えてしまうがゆえに、過度な競争のなかに身を置いて、無駄なプライドや無用なコンプレックスに振り回されているように思えてなりません。
例えば、「自分の強み」といったことについては、あちこちでいろいろなことが語られています。
いろいろ書いてあります。チェックポイント?ポータブルスキル?
もちろん、こうした理論を覚えられる人は覚えればいいし、それに基づいて、きっちり動ける人は、そうすればいいと思います。
でも、私はそうは考えません。
「自分の強み」について、その日、その場所、その時間にいることを考慮せず、自分が他人と何が違うのか?を突き詰めて、「自分の強さ」を考えて「自分にしかできない仕事」を追い求めてしまったら、そんなの疲れるに決まっています。
私たちは、テレポーテーションができる世界に住んでいるわけではありません。IT企業が作り出した仮想現実のなかで生きているわけでもないのです。
物理的、時間的制約のなかに生きていることを、忘れるべきではありません。既に、その日、その場所、その時間にいること自体が、「自分の強み」になりうるし、「自分にしかできない仕事」に繋がりうることを意識してみる必要があります。
それができるだけで、「自分にしかできない仕事」は、簡単にみつかっていくかもしれません。
ということで、せっかくなら自分しかできない仕事をしてみてはどうでしょう。時間の使い方を含めて、自分の生活環境がだいぶ変わってくると思うのです。
そのことは、仕事の話には留まりません。そのように世界を捉えていことで、世の中全体が違ってみえてくるのではないかと思うのです。そして、世の中全体が違ってみえてくれば、実際、世界も大きく変わっていくことでしょう。
ほら・・・目の前には、「あなたにしかできない仕事」だらけじゃないですかね?
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