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テクノロジーで進化するビジネス note.2

テクノロジーを活用して、各分野をリードする企業が、ビジネスをどう進化させているのか、どんな新しい価値の創造・ビジネスの創造をしているのか。事業の面白み、企業の強み、求められている人物像などもお伺いしました。インタビューを通して探ります。 

Amazon Web Services Japanで画期的なイノベーションを起こしていく

プロフェッショナルサービス本部 本部長 野崎恵太氏

アマゾンウェブサービス (AWS) は、世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームです。世界中のデータセンターから 165 以上のフル機能のサービスを提供しています。急成長しているスタートアップ、最大手の企業、主要政府機関を含む何百万ものお客様が、AWS を信頼して、インフラストラクチャの増強、俊敏性の向上、コスト削減を実現しています。

クラウドでお客様のビジネスに貢献するのが楽しい

Q:アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS)に入社するまでのご経歴を教えてください。

大学に入るまでは、自動車やバイクなどのハードウェアが好きだったんですが、大学でコンピュータ言語を習ってソフトウェアに興味が移り、その世界に進むことを決めました。ロボット(ハード)をつくる友人とソフト担当の私で組んで、コンテストに出場した際には、様々な制約を超える解決策を考えて実行していくことがとても楽しかったです。自分が提供するソフトウェアによって、実生活が便利になったり、何かしら成果が上がったりする、そんな仕事がしたいと思いましたね。この点は昔もいまも変わりません。

新卒で入社したのは、CACという独立系SIベンダーです。入社してすぐにWindows NTの資格を取って、オープン系での基幹システムの再構築プロジェクトや、企業向けメールシステムの開発に携わりました。どちらも当時最先端の案件です。こうした案件に関わることができ、楽しい日々でした。そのうちの1つ、企業向けメールシステムについて雑誌に記事を書く機会があり、それを読んだ方に誘われて、ロータスへ転職することになりました。

ロータスではコンサルタントを務めました。そのミッションは、まだ無名だったグループウェア「Lotus Notes」を使って、お客様の生産性を高め、ビジネスに貢献すること。当時はまだLotus Notesで何ができるのか、よくわかっていませんでした。私たちはその状態から、お客様とともに、どうやったら生産性を高められるか試行錯誤していったんです。たとえば、ある商社の化学プラント事業のお手伝いをしたときのことです。これらのプラントは開発するだけで10年以上かかるんですが、当時はその間の記録データをすべて紙で保管していました。しかし、膨大な量になるため、ほとんど参照されていませんでした。それを私たちは、Lotus Notesを使ったデジタルデータ保管に変えたのです。やりとりされるメールを自動でプロジェクト毎に分類保管、同時に、キーワードに自動タグ付けするシステムを開発しました。たとえば、Lotus Notesで「リスクヘッジ」と検索すれば、社内のさまざまなプロジェクトのリスクヘッジ方法を参照できるようにしました。その結果、プロジェクトに参画したばかりの方でも、ベテラン社員と同じようなナレッジをすぐさま手に入れられるようになりました。また、Lotus Notesのレプリケーション(複製)機能を活用すれば、ネットワークにつながらないような地方にデータベースを持っていくこともできました。このプロジェクトは、お客様の社長賞をいただくことができました。間違いなくお客様のビジネスに貢献できたという手応えを得られた案件でしたね。

私が入社したとき、すでにロータスはIBM傘下にあり、2001年には法人統合がなされました。私もそのタイミングで日本アイ・ビー・エム(IBM)に転籍。IBMでは、Lotus Notesで行ったのと同様のソフトウェアサービスを担当し、それがWebSphere・DB2・Tivoli・Rationalなどに展開されました。これらのソフトウェアを活用して、新たな価値を創出し、お客様のビジネスに貢献するビジネスを推し進めていったんです。私たちの取り組みは総じてうまくいきました。そして最終的にはテクニカルセールス&サービス部門の企画に携わりました。それでわかったのは、IBMはビジネス・組織の仕組みがものすごく整っている、ということ。いつしか私は、その知見をまだ組織が確立していない他の会社で試したいと思うようになったんですね。それでVMwareに移りました。

VMwareは、いまでこそ仮想化の世界トップシェア企業として日本でも有名になっていますが、私が転職したときは、社員はグローバルで一千数百名、日本ではたった20名程度の会社でした。私はその日本法人の初のテクニカル部門マネジャーとして組織を作り上げていきました。

最初は本当に苦労しました。何しろ、VMwareの名前はおろか、仮想化技術のこともほとんど知られていなかったからです。知名度を上げるため、様々なセミナーを開催しました。しかし、最初は人が集まらない。どうするか。色々試しましたが1つの方法としてセミナーに参加してもらうと検証環境が手に入る方法をとりました。そうしたら、瞬く間に参加者が増えました。序盤の3年ほどは、こうして知名度を高め、販路を増やすことで、ビジネスを伸ばしていきました。私がこうしたスタイルを採ったのは、仮想化技術は、使ってさえもらえれば、お客様に大きな価値をわかっていただけると思ったからです。実際、十分な知名度と販路を得てからは、ビジネスは成長軌道に乗りました。デスクトップ仮想化ソフトなどは、データ漏洩リスクをゼロにできることから、日本の大企業のお客様が先行して世界へ広がりました。

VMwareでは10年ほど働き、会社を大きくすることに貢献してきました。そろそろ次に進もうと思い、2017年にAWSに移ってきて、いまに至ります。

AWSでお客様のビジネスを大きく変えることができる

Q:AWSではどのようなことに取り組んでいるのですか?

私が見ている「プロフェッショナルサービス本部」のミッションは、主に大企業のお客様に対してコンサルティングを行い、AWSをよりイノベーティブに使っていただいて、お客様のビジネスに新たな価値を提供することです。

たとえば、ある自動車会社のコネクテッドサービスのプラットフォームにはAWSが使われており、私たちはこのクラウド基盤開発に関わっています。このプラットフォームには、全世界の自動車から、10秒に一度データが届きます。これらのデータを正確かつリアルタイムに処理しつづけるクラウド基盤を開発する必要がありました。

AWSのサービスを上手に活用していただければ、このようにお客様のビジネスを大きく変えることが可能です。もう少し踏み込んで言えば、現代社会で何かしら画期的なイノベーションを起こすときには、グローバルをカバーするハイレスポンス・ハイスケーラブルのクラウド基盤が欠かせなくなりつつあります。私たちプロフェッショナルサービス本部では、その基盤を提供するチャレンジを次々に行っています。ここでは2つの事例を紹介しましたが、AWSのコーポレートサイトには多くの事例が掲載されていますし、そちらに掲載できていない事例も数多くあります。私たちは常に、世界を変えるようなチャレンジをいくつも並行で進めています。非常にやりがいがあり、エキサイティングな環境ですね。私が見ている「プロフェッショナルサービス本部」のミッションは、主に大企業のお客様に対してコンサルティングを行い、AWSをよりイノベーティブに使っていただいて、お客様のビジネスに新たな価値を提供することです。

たとえば、ある自動車会社のコネクテッドサービスのプラットフォームにはAWSが使われており、私たちはこのクラウド基盤開発に関わっています。このプラットフォームには、全世界の自動車から、10秒に一度データが届きます。これらのデータを正確かつリアルタイムに処理しつづけるクラウド基盤を開発する必要がありました。

AWSのサービスを上手に活用していただければ、このようにお客様のビジネスを大きく変えることが可能です。もう少し踏み込んで言えば、現代社会で何かしら画期的なイノベーションを起こすときには、グローバルをカバーするハイレスポンス・ハイスケーラブルのクラウド基盤が欠かせなくなりつつあります。私たちプロフェッショナルサービス本部では、その基盤を提供するチャレンジを次々に行っています。ここでは2つの事例を紹介しましたが、AWSのコーポレートサイトには多くの事例が掲載されていますし、そちらに掲載できていない事例も数多くあります。私たちは常に、世界を変えるようなチャレンジをいくつも並行で進めています。非常にやりがいがあり、エキサイティングな環境ですね。

Q:AWSの優位性はどこにあるのでしょうか?

続きは、下記からご覧ください。

図2

***インタビュー見出し***
Amazon Web Services Japanで画期的なイノベーションを起こしていく
・クラウドでお客様のビジネスに貢献するのが楽しい
・AWSでお客様のビジネスを大きく変えることができる
・Our Leadership Principles(OLP)に多くに共感でき、何か一つ強みを持つ方を求めている

▼インタビューシリーズ

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