No,253.「誰々が言っていたよ」とわざわざ伝える人について
「誰々が言っていたよとわざわざ伝える人」
「誰々が言ってたんだけど」と、悪口や作り話を報告してくる人っていますよね。
第三者が言っていたことを、わざわざ本人に言うひとに困惑している人や、いちいち陰口を教えてくる人にうんざりしているひとは読んでみてください(^^)
よくよく考えてみてください。
そのことで人間関係に軋轢が生まれることは誰でもわかります。
ではなぜわざわざ伝えるのでしょうか?
それは、かまって欲しいといった自己中心的心理背景からくるものです。いわゆる、かまってちゃんです。
わざわざ他者を対立させ、両者の間で中心的な立ち位置を得るためだけに裏で言っていた批判や噂話を告げ口するのです。
それが自己中心的な特徴としてあらわれる。
例えば「AさんにはBさんがあなたの悪口を言ってたよと言い、BさんにはAさんがあなたをこんなふうに口汚く罵っていた」と伝える。
そういった人については、多く心理学研究で示されています。
心理背景
ひとえに悪口や作り話を報告するひとは、陰口を叩いていた人のことが嫌いだったり、忠告だったり、揉めるのが楽しいからです。
人が混乱やパニックに陥れるようなことをして、その反応や様子を陰から観察したり、想像して喜ぶことを目的とし、その心理は、自分の未熟さや劣等感の裏返しとして、手段を選ばずに他人を操作して自分の存在を主張する快楽を得ようとする。
そのような行動に出る下位要因を5つをまとめると以下の心理的背景がある。
1.自尊心が低い
●自尊心が低い人は、他人を貶めることで自分自身を高めようとすることがあります。陰口を言うことで、自分の立場を強調すると言われる。
つまり、自尊心の低さから高みを望みあがっていくのではなく、自信がないため、今の現状から他人を落としめる。
2.群衆心理
●集団の一員であることを強調するために、他の人に対して嘘や陰口を言う。
3.嫉妬(ジェラシー)
●他の人の成功や幸福を妬んでいる人は、嘘や陰口を言ってその人を貶めようとすると言われる。その背景には自分が持っていないものを他人から奪おうとする心理的要因が働いていることが示されている。
4.コミュニケーションスキルの欠如
●陰口を言う人は、建設的なコミュニケーションスキルに欠けている。問題解決や対立解決のための健全なコミュニケーション手段や知識を持たないため、「誰々が言っていたよ」といった嘘や悪口を伝えて注目を集めようとする。
5.自己防衛
●自分自身を守るために嘘や陰口を言います。自己防衛メカニズムとして、他人を攻撃することで自分自身を守ろうとすると言われる。
さいごに
実は悪意のあるひとは『自分が思い通りに動きそうな、頭も心も弱そうな人※あくまでも悪意のある人の主観』を選んでいるケースが多いことを忘れずに。
第三者が言っていたこと(悪口や重要な話又は作り話)を、わざわざ本人に言うひとには、しばしば悪意や怒りが内包されていることが多い。
それらの言動には、嫌がらせや感情の発散といった本音が含まれている可能性がある。そのため、その人の行動を理解し、自己防衛や感情の解放手段としての側面を認識することが重要です。
自分自身がそのような状況に巻き込まれないようにするためには、他人の陰口話に簡単に耳を傾けたり、参加したりしないことが重要です。又聞きして安易に陰口に参加したり信用しないようにないように距離をおくことが重要です。
つまり相手にしないってことです。
最後まで読んでいただきありがとうございます♪
引用文献
菊池章夫 (1988)『思いやりを科学する』 川島書店
Baumeister,R.F.(1998).Theself.InD.T.Gilbert,S.T.Fiske,& G.Lindsey(Eds.)Thehandbookofsocial psychology,4thed.,Boston:McGraw-Hill.680-740.
Schlenker,B.R. (1980). Impression management: The self concept,social identity,and interpersonal relations. Brooks-Cole.
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