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初めてデュッセルドルフを訪れた時の話

2015年夏、サッカー観戦や現地のじーさんとの交流など、ドルトムントをたっぷりと堪能した後の話。

帰国便はデュッセルドルフからミュンヘンを経由して羽田着の旅程だった。デュッセルドルフから成田への直行便があるのになんでそんなややこしい旅程にしたかというと、特典航空券の旅だったので直行便は空きがなく、ミュンヘンを経由するしかなかったというのが理由だった。とはいえ、航空券がタダなのでそんなことは全然我慢の範疇だし、かなりの飛行機好きの俺としてはむしろ色々乗ることができるのでラッキーくらいの気分だった。

ドルトムントからDBの特急列車に乗って1時間くらいでデュッセルドルフ中央駅に到着、15時頃ホテルにチェックインした。飛行機の乗り継ぎのための一晩だけの滞在だったのでそんなに時間は無かったけど、せっかくなので街を徘徊しに出かけた。Old townをウロウロしてライン川沿いをウロウロしてメシ食って一杯ひっかけてそろそろ帰って寝ようとホテルに向かって歩いてる途中で、突然大粒の雨が降ってきた。閉店後の何かの店の軒先でタバコ吸いつつ(当時はまだ喫煙者)雨宿りしてると、一人のアフリカ系の若僧が(明らかに俺を見定めて)雨宿りしに来た。


アフリカ系「火貸してくんね?」
俺「もちろん。ホレ」
アフリカ系「(タバコに火をつけて)あんがと。参ったね、突然降ってきて。ところでどこからきたんだ?中国人か?」
俺「ちゃうわ、日本人や」
アフリカ系「日本⁈そらまた遠いところから!飛行機で何時間かかんだよ?」
俺「(メンドクセーなと思いつつ)12時間くらい。中国とどんだけも違わんやろ。それにこの辺日本人いっぱいいるし珍しくないやん」
アフリカ系「12時間か。そんだけ飛行機乗るといくらすんの?あと座席にランクあんだろ?どのランクにのってきたん?」
俺「(幾ら巻き上げることができるか値踏みしにきやがったな、と気付きつつ)知らね。全部会社が手配してくれたから」(←夏休みで来てるのでもちろん嘘)
アフリカ系「いやいや、全く知らねーことはないだろ。大体幾らくらいすんだよ?」
俺「だから知らんがな!大体それ聞いてどうすんねん?行くんか?」
アフリカ系「・・・」
俺「(無感情しかし決して敵対的ではない視線をひたすら投げかける)」
アフリカ系「いや、まあ、ちょっとした興味でね…。あ、火ありがとな」
立ち去った。
俺「(ふぃ〜っ)」(-.-;)y-~~~

あれから3年。奴は誰かをカモることができたのだろうか?

教訓。雨宿りすな、とっとと帰れ!

(写真はOld town)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします!