見出し画像

【読書】2022年2月

2月はもう読書に関するnoteを書く時間はないので、早めアップで。
今月もよい本がたくさんあったな。読書大好き。

07.超訳 論語

三十にして立つ。

嗚呼。

画像1

08.成しとげる力

Audibleにて。”聞く読書”は、”誰かのストーリー”や”対話で展開される話”が入ってきやすいな。という肌感覚。なので、その感覚を便りに、目にとまって、ポチっとした本。

日本電産創業者の永守重信氏の哲学と実践、それらを積み重ねてきた彼による読者へのメッセージ、これからの日本を変えるための志が受け取れた本。
永守さんはこんな人。

優秀な技術を持つが経営不振に陥った企業を次々買収し、子会社化して再建させることで知られる。(Wikipediaより)

彼は、”情熱、熱意、執念””知的ハードワーキング””すぐやる、必ずやる”、できるまでやる”の三つを経営哲学に経営してきた。
「今の時代とは違うから」と俯瞰して読むようなこともなく、社員のプレイべーとのことも含めて理解しあって、分かち合ってコミュニケーションをしていた様子や、EQだったり、大学教育の変革だったりに取り組む記述など、自分にとっても学びの多い、一人の偉大な経営者の本だった。

09.なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

もう一度、タイムマネジメントのコツをおさらいしたく手に取った本。ロケットスタート時間術が提唱されている。以下、実践したいと思ったTIPSをチェックリスト的に残しておきたい。

・仕事は納期までの最初の2割の期間で8割を仕上げる
・午前中で1日の仕事の8割を終わらせる
・仕事の単位を10日~14日のまとまりまで区切る
・タスクの単位は15分程度で終わる作業に区切る
・複数の仕事の並行期は、仕事ごとに定時を設定(毎日同じ時間でやる)。
(そして、その最初の2割で8割を完了させる)
・かといって、最速で仕上げるわけではない。余白が質を上げる。

この本は仕事のQCDを高める本であり、必ずしもDのみを向上させることだけを狙った本ではなかった。D(納期)を守るという点に関するパフォーマンスが人間は最もブレやすく、そこに課題設定をし、解決策を提示し、結果、他のQCを安定的に保てる方法論が記述されている。

こういうのは徹底しないと綻びが出てしまって自戒ばかり。。
これを徹底している著者の中嶋さんはすごいなあ。


10.起業の科学

ジョブレス期間ですが、「次のキャリアは、より事業開発に近しいことをやりたいな」と漠然と思っているので、グロービス在学中から挫折し続けていましたが、ようやく読みたくなって、初めて「ちゃんと」読み終えた本。
タイミングってあるよな。読みたいときに読めばいいんだよな。

「新しい事業を創り出すには、泥臭いこと・手間と時間をかけることを厭わない姿勢が大切だ」というメッセージを感じ取った。事業を創り出すことは、世の中に何かしらの形で贈り物をする行為とも捉えられると思う。その贈り物は”誰かの何かの役に立つものであってほしい”。そう思うと、こうしたプロセスは必要不可欠。逆についつい、ショートカットをしたくなってしまうときは、まだまだ「何かをしないといけない」「”成果”を追求しないとという気持ち」に必要以上に追われているのかもしれない。

11.ミステリと言う勿れ1~4巻

面白い。複数の人から勧められたので近所にあるお風呂カフェに置いてあった第4巻までを一気読み。主人公の整の視点と語りが面白い。しかも、整本人自身も何かを抱えていそうな描写があって続きが読みたい。

整がやっているみたいに、他人の話を聞きながらも、自分の感度をはたかせる視点は自由に動いている。だったり、その感度で感じたセンサーから、自分の脳内にある引き出しから、具体のレベルだと、一見、飛距離のある(飛躍した)テーマを持ち出して語り始める人って、【話が面白い人】の一つの形だと思う。他者の具体を聞いて、自分の中にある抽象(思想等)にアクセスして、自分の中の具体を分かち合う。みたいな。

5巻以降が置いてあるスーパー銭湯に行かないといけない。(ドラマもやっている。見てないけど菅田将暉ははまり役らしい。)


12.ゆっくり急げ

すごくたくさんのことを考えさせてくれる本。資本主義を否定することなく、塗り替えを狙うこともなく、代替案を探究するクルミドコーヒー店主影山さんの本。

”複雑な価値を扱う” ”不特定多数でも特定少数でもなく、特定多数”
”利用ではなく、支援の関係” ”健全な負債感をもたらす交換”

様々なキーワードが心と頭に残っている。人との関わり方や、これからの自分がどのように社会に働きかけていくのかを考えるヒントがたくさん詰まっていた。

読んだあと、クルミドコーヒーにもいった。とても素敵な空間。
かぼちゃマフィンおいしかった。

画像2

13.文學界(21年3月号)

哲学者の國分さんと、オードリー若林の対談を読んだ。
最近「中動態」というキーワードを起点に本を読んでて、これもその一環。

・自分と対話するときにしてはいけないのが自分に嘘をつくこと。
・差別しちゃいけないことは分かち合えているけれど、多様性を認めている 
 という感じはない。

オードリーの若林はそういえば、ペコパのM-1の漫才での台頭に感動して泣いて、その感動ポイントは「多様性」の話だったように思う。マジョリティが感じる画一的な期待を裏切ることで”突っ込み”は成り立ちお笑いが成立していたが、ペコパは多様性のお笑いなんだ、というような話だった気がする。あとで、この動画を見てみよう。(みなさまもぜひ、面白いです)

3月も残したい本がたくさんあるなー。たのしみたのしみ。

この記事が参加している募集

#読書感想文

190,263件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?