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「ありたい自分」の実現をサポートする

キャリアカウンセリング(キャリアコンサルティング)には、「経験代謝」という考え方があります。

経験代謝は、
①経験の再現(人⇒経験)
②意味の出現(経験⇒人)
③意味の実現(人⇒経験)
というプロセスをたどります。

①経験の再現とは、クライエント(相談者)に、自身の経験やその時感じた気持ちを語ってもらう段階
この段階では、カウンセラーは、「クライエントと一緒に絵を描くこと」を心がけます。

②意味の出現とは、語った経験や感情などを客観視することで、自分にとっての経験の意味を見出だす段階
自分の見方や考え方が表現され、自分はどうありたいのか「ありたい自分」を見つけていくことになります。
「ありたい自分」は、自分自身を「良い」と思う方向に向かわせるエネルギーです。

そして、③意味の出現とは、「ありたい自分」を実現するために課題を設定し、実行していく段階

つまり、「経験代謝」とは、それまでの経験から、「ありたい自分」を見つけ、それを実現していくプロセスなのです。
そして、また次の経験から…というサイクルになっていきます。

クライエントと一緒に、クライエントの「ありたい自分」を見つけ、それを実現していけるように、サポートしていきたいものです。

『「経験代謝」によるキャリアカウンセリング』立野了嗣(JCDA会長)著


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