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『他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論』備忘録

タイトルのとおり、「わかりあえなさ」があることを前提に、関係性の構築について考えさせられる一冊
ある勉強会のために、2年ぶりに読み直した。

・既存の方法で一方的に解決ができない複雑で困難な問題(=適応課題)を解決する方法が「対話」

・対話とは、新しい関係性を構築すること

・対話とは、自分の中に相手を見出だすこと、相手の中に自分を見出だすことで、双方向にお互いを受け入れ合っていくこと                   
・関係性を改めるための一歩目として、相手を変えるのではく、こちら側の「ナラティブ」を変える必要がある

・ナラティブとは、物語、その解釈を生み出す解釈の枠組みのこと

・こちら側のナラティブに立って相手を見ていると相手が間違って見えても、相手のナラティブからすれば、こちらが間違って見ていることもある

・こちらのナラティブとあちらのナラティブに溝があることを見つけて、溝に橋を架けていくことが対話

・人が育つというのは、その人が携わる仕事において主人公になること

・部下が仕事のナラティヴにおいて主人公になれるように助けるのが上司の役割

などなど、あーそうなのかと気づかされる言葉が次々出てくる。

ナラティブって、ものの見方とか考え方、価値観とかを含む概念なんだろうけど、来談者中心療法でいうところの「内的準拠枠」に近い感じかな。

相手のナラティブに立ってみるとは、
あたかもその人であるかのようにという共感にもつながってるような気もする。

とにかく、簡単にはわかりあえないことを前提に、相手からはこう見えるかな~とか、こう考えるかな~って思いめぐらせることが大事だと思わされた。


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