アナログマン/積み論文消化ラボ(つみろん)

病院薬剤師/医学論文/ボクセルアート/シャクレティブ🍦 つみろん(積み論文消化ラボ)は…

アナログマン/積み論文消化ラボ(つみろん)

病院薬剤師/医学論文/ボクセルアート/シャクレティブ🍦 つみろん(積み論文消化ラボ)はじめました🎐

最近の記事

つみろんNo.56【急性腎障害の予測因子を探る:敗血症性ショック患者の観察コホート研究】

急性腎障害の予測因子を探る:敗血症性ショック患者の観察コホート研究 Predictors of Acute Kidney Injury in Septic Shock Patients: An Observational Cohort Study PMID: 21511834 【研究が行われた背景】 急性腎障害(AKI)は集中治療室患者の頻繁な合併症であり、敗血症がその最も一般的な原因となっています。この研究は、敗血症性ショック患者におけるAKI発症のリスク因子を特定す

    • つみろんNo.55【重症敗血症患者における血行動態変数と急性腎障害の進行:前向き観察研究FINNAKIのデータから】

      重症敗血症患者における血行動態変数と急性腎障害の進行:前向き観察研究FINNAKIのデータから Hemodynamic variables and progression of acute kidney injury in critically ill patients with severe sepsis: data from the prospective observational FINNAKI study PMID: 24330769 【研究が行われた背景】

      • つみろんNo.54【早期急性腎障害と敗血症:多施設評価】

        早期急性腎障害と敗血症:多施設評価 Early acute kidney injury and sepsis: a multicentre evaluation PMID: 18402655 【研究が行われた背景】 急性腎障害(AKI)は集中治療室(ICU)患者の予後を悪化させる重要な因子である。敗血症はAKIの主要な原因の1つとして知られているが、敗血症に関連したAKI(敗血症性AKI)の疫学や臨床的特徴、予後については十分に解明されていない。本研究は、敗血症性AKIの発

        • 罪論No.53【敗血症および敗血症性ショック患者における急性腎障害:リスク因子と臨床転帰】

          「敗血症および敗血症性ショック患者における急性腎障害:リスク因子と臨床転帰」 "Acute Kidney Injury in Patients with Sepsis and Septic Shock: Risk Factors and Clinical Outcomes" PMID: 23709433 研究背景: 敗血症は急性腎障害(AKI)の主要な原因の1つであり、敗血症患者の約60%がAKIを発症するとされています。敗血症性AKIは高い死亡率と長期入院に関連しており、

        つみろんNo.56【急性腎障害の予測因子を探る:敗血症性ショック患者の観察コホート研究】

          つみろんNo.52【心房細動の初期治療としてのカテーテルアブレーション対抗不整脈薬療法:系統的レビューとメタ解析】

          心房細動の初期治療としてのカテーテルアブレーション対抗不整脈薬療法:系統的レビューとメタ解析 Radiofrequency ablation vs. antiarrhythmic drug therapy as first line treatment of symptomatic atrial fibrillation: systematic review and meta-analysis PMID: 25643988 【研究が行われた背景】 心房細動の初期治療とし

          つみろんNo.52【心房細動の初期治療としてのカテーテルアブレーション対抗不整脈薬療法:系統的レビューとメタ解析】

          つみろんNo.51【発作性心房細動における初期治療としてのラジオ波アブレーション】

          発作性心房細動における初期治療としてのラジオ波アブレーション Radiofrequency Ablation as Initial Therapy in Paroxysmal Atrial Fibrillation PMID: 23094720 【研究が行われた背景】 発作性心房細動患者に対する初期治療として、ラジオ波カテーテルアブレーションと抗不整脈薬治療を比較したデータが限られていたため、この研究が行われた。 【研究デザイン】 多施設ランダム化比較試験 【研究の

          つみろんNo.51【発作性心房細動における初期治療としてのラジオ波アブレーション】

          つみろんNo.050 心房細動患者のアウトカム改善のための早期診断とより良いリズム管理:第8回AFNET/EHRAコンセンサス会議

          心房細動患者のアウトカム改善のための早期診断とより良いリズム管理:第8回AFNET/EHRAコンセンサス会議 Early diagnosis and better rhythm management to improve outcomes in patients with atrial fibrillation: the 8th AFNET/EHRA consensus conference PMID: 35894842 【研究が行われた背景】 心房細動(AF)の管理におい

          つみろんNo.050 心房細動患者のアウトカム改善のための早期診断とより良いリズム管理:第8回AFNET/EHRAコンセンサス会議

          つみろんNo.049 英国における199,433人の新規発症心房細動患者を対象とした抗不整脈薬とカテーテルアブレーションの生存率への影響:人口ベースの研究

          英国における199,433人の新規発症心房細動患者を対象とした抗不整脈薬とカテーテルアブレーションの生存率への影響:人口ベースの研究 Impact of anti-arrhythmic drugs and catheter ablation on the survival of patients with atrial fibrillation: a population study based on 199433 new-onset atrial fibrillation

          つみろんNo.049 英国における199,433人の新規発症心房細動患者を対象とした抗不整脈薬とカテーテルアブレーションの生存率への影響:人口ベースの研究

          つみろんNo.048 脳卒中後の心房細動治療における早期リズムコントロールの選択

          脳卒中後の心房細動治療における早期リズムコントロールの選択 Early Rhythm Control Is Therapy of Choice to Treat Atrial Fibrillation After Cerebral Stroke PMID: 37495322 【研究が行われた背景】 心房細動(AF)は世界中で3000万人以上が罹患する疾患であり、心房心筋症や血栓形成、脳卒中、急性冠症候群、心不全、心血管死などのリスク増加と関連している。従来の研究では、レート

          つみろんNo.048 脳卒中後の心房細動治療における早期リズムコントロールの選択

          つみろんNo.047 心房細動患者における早期リズムコントロール療法

          心房細動患者における早期リズムコントロール療法 Early Rhythm-Control Therapy in Patients with Atrial Fibrillation PMID: 32865375 【研究が行われた背景】 心房細動患者は、現在のガイドラインに基づく管理にもかかわらず、心血管合併症のリスクが高い状態にある。早期のリズムコントロール療法がこのリスクを軽減できるかどうかは不明であった。 【研究デザイン】 国際的、研究者主導、並行群間、オープンラベル、

          つみろんNo.047 心房細動患者における早期リズムコントロール療法

          No.046 心不全を伴う心房細動に対するカテーテルアブレーション

          心不全を伴う心房細動に対するカテーテルアブレーション Catheter Ablation for Atrial Fibrillation with Heart Failure PMID: 29385358 【研究が行われた背景】 心房細動と心不全は頻繁に併存し、心房細動は脳卒中、心不全による入院、死亡のリスクを増加させる。心不全患者における心房細動の最適な管理戦略については議論の余地があり、大規模なランダム化比較試験でカテーテルアブレーションの有効性を検証する必要があった。

          No.046 心不全を伴う心房細動に対するカテーテルアブレーション

          つみろんNo.045 心肺バイパス時間と術後急性腎障害の関連:メタアナリシス

          心肺バイパス時間と術後急性腎障害の関連:メタアナリシス Association Between Postoperative Acute Kidney Injury and Duration of Cardiopulmonary Bypass: A Meta-Analysis PMID: 21924633 【研究が行われた背景】 心臓手術後の急性腎障害(AKI)は、患者の予後に重大な影響を与える合併症です。心肺バイパス(CPB)の使用は心臓手術の成功に不可欠ですが、同時にAK

          つみろんNo.045 心肺バイパス時間と術後急性腎障害の関連:メタアナリシス

          つみろん号外No.044 冠動脈バイパス術前の蛋白尿は術後の腎機能障害を予測する

          冠動脈バイパス術前の蛋白尿は術後の腎機能障害を予測するPreoperative Proteinuria Predicts Adverse Renal Outcomes after Coronary Artery Bypass Grafting PMID: 21115618 【研究が行われた背景】 冠動脈バイパス術(CABG)後の急性腎障害(AKI)は重大な合併症の一つであり、その発生率は1-30%と推定されています。最も重症なAKIは腎代替療法(RRT)を必要とし、死亡率は

          つみろん号外No.044 冠動脈バイパス術前の蛋白尿は術後の腎機能障害を予測する

          つみろんイージーNo.03 薬物動態学の基礎:クリアランスって何?🤔💊

          こんにちは!今回は薬物動態学の重要概念、「クリアランス」についてお話しします。 クリアランスの定義📚クリアランスとは、体が薬を処理する能力を表す指標です。具体的には: ある時間内に薬を完全に除去できる血液量 単位は mL/min や L/hr など 例えば、全身クリアランス(CLtot)が5L/hrの薬は、1時間あたり5Lの血液中の薬を完全に処理できるということです。 でも、ちょっと待って!🤨ここで疑問が... 実は、薬は血液だけでなく、体のさまざまな組織にも広が

          つみろんイージーNo.03 薬物動態学の基礎:クリアランスって何?🤔💊

          つみろんイージーNo.02 血中濃度推移グラフ講座 〜基礎編〜

          こんにちは!血中濃度推移グラフ、ちゃんと読めていますか? 添付文書やインタビューフォームでよく見かけるこのグラフ、実は奥が深いんです。今回は、このグラフの読み方・使い方の基礎をお伝えします。 まず押さえたい3つのキーワード血中濃度推移グラフ 片対数グラフ 通常スケールと対数スケール これらを理解すると、グラフの見方がグッと変わりますよ! グラフの縦軸、実は2種類ある血中濃度推移グラフの縦軸、実は2種類あるんです。 通常スケール 対数スケール この違いで、グラ

          つみろんイージーNo.02 血中濃度推移グラフ講座 〜基礎編〜

          つみろんNo.043 成人心臓手術後の周術期急性腎障害のリスク因子:周術期管理の役割

          成人心臓手術後の周術期急性腎障害のリスク因子:周術期管理の役割Risk Factors for Perioperative Acute Kidney Injury After Adult Cardiac Surgery: Role of Perioperative Management PMID: 22269720 【研究が行われた背景】 成人心臓手術後の急性腎障害(AKI)は、罹患率と死亡率の増加に関連している。これまでの研究では主に術前の予測因子に焦点が当てられてきた

          つみろんNo.043 成人心臓手術後の周術期急性腎障害のリスク因子:周術期管理の役割