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つみろんイージーNo.03 薬物動態学の基礎:クリアランスって何?🤔💊



こんにちは!今回は薬物動態学の重要概念、「クリアランス」についてお話しします。

クリアランスの定義📚

クリアランスとは、体が薬を処理する能力を表す指標です。具体的には:

  • ある時間内に薬を完全に除去できる血液量

  • 単位は mL/min や L/hr など

例えば、全身クリアランス(CLtot)が5L/hrの薬は、1時間あたり5Lの血液中の薬を完全に処理できるということです。

でも、ちょっと待って!🤨

ここで疑問が...

大人の血液量は体重の約8%(60kgの人なら約5L)
なのに、なぜすぐに薬が消えないの?

実は、薬は血液だけでなく、体のさまざまな組織にも広がるんです。血液から薬を除去しても、組織から血液に染み出してくるため、すぐにはゼロにならないんですね。

分布容積(Vd)の重要性🔍

ここで重要なのが「分布容積(Vd)」という概念。

  • クリアランスで処理できる血液量は、この分布容積の一部

  • CLtotが同じでも、Vdが大きい薬物は処理に時間がかかる

  • つまり、体内にとどまる時間が長くなる

まとめ🎯

  • CLtotは薬の処理能力を表す重要指標

  • しかし、Vdが大きく異なる薬同士の比較は要注意

  • CLtotの値だけでは、薬の体内滞留時間や血中濃度の低下速度を直接比較できない

薬物動態学、奥が深いですね。みなさんも薬について理解を深めてみませんか?

次回もお楽しみに!👋

#薬学 #薬物動態学 #クリアランス

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