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高速バスのシートはJALのクラスJと同じ広さだって知ってた?

再び東京−名古屋間を高速バスで往復しました。今回は往復ともに昼行便です。往路は先日と同じく、あのエイチ・アイ・エスグループのオリオンバスのOT5251便です。バスタ新宿を7時50分発で、名古屋ささしまライブに13時20分着です。

この便は4列ですがコンフォートシートとなっており、2✕2のシートが10列の配置です。トイレがありませんのでその分広いです。仕切りカーテンによって精神的な緊張感は相当軽減されます。

この日のシートは4A、仕切りカーテンは効果的
足元の広さはJALやANAの国内線と同じくらいです

ここで高速バスとヒコーキのシートの比較をしておきたいと思います。あくまでも数字の話ですが、何が言いたいかというと高速バスのシートは飛行機と比べて全然狭くないのです。JALのクラスJと同程度です。写真はH.I.Sグループのオリオンバスのコンフォートシートに173cmの私が座った時の写真です。

以下、各キャリアの国内線普通席のシートピッチ、シート幅(cm)です。なお機材によって若干の差があります。以下は広い順で並べてみました。

・オリオンバス 4列コンフォートタイプ車両
 98、46
・JALクラスJ
 97、49

・スターフライヤー
 91、48
・ウイラーエクスプレス 4列リラクスタイプ車両
 91、44

・ソラシドエア
 81、46
・スカイマーク
 79、46
・ANA
 79、44
・JAL
 79、44

・ピーチ
 74、45
・ジェットスター
 74、45

JALやANAの普通席は全然広くない割に運賃が高いです。もちろんですがシート関連の数値だけが快適かどうかの判断材料にはなりません。

もうひとつ、車内の騒音についてです。下の動画は、オリオンバスのコンフォートの高速走行中の車内音です。iPhne13 Proで何もしないで録画したものです。

いかがでしょうか。かなり静かではないでしょうか。おそらく飛行機よりは静かで、新幹線とも変わらないんじゃないでしょうか。移動中の大部分を占める高速走行時に、100キロ近くで巡航しているときが一番静かです。市街地では加減速によってエンジン回転数が変わるのでここまで静かではありません。

さて、OT5251便は新宿から名古屋駅までの間に途中に3箇所休憩を行います。デフォルト設定は海老名、静岡、刈谷です。これは渋滞状況によって休憩場所と回数が変わることがあります。ドライバーさんは1名ですが、この距離でこの回数の休憩があるなら問題ないと私は思います。東京大阪だと2名の方がいいように思います。

東名 海老名SAで最初の休憩、休憩時間は20分でした
新東名 静岡SAで2回目の休憩、休憩時間は20分でした
最後の休憩は伊勢湾岸道 刈谷ハイウェイオアシス、20分の休憩でした

この日は東名町田付近で若干の渋滞がありましたが、最終的には5分早く名古屋に到着しました。

名古屋駅の南側、ささしまライブに到着。この日の乗客は32/40でした

ドライバーさんの運転はこの日もとても安定していました。これで運賃は2700円です。ダイナミックプレイシングなのでニーズによって運賃は変動しています。これが最安値に近いんじゃないかと思います。これでも利益はなんとか確保できそうですがほぼチャラでしょうね。なおオリオンバスは同社のアプリから予約購入するとさらに200円引きで、便によりますが窓側・通路側の希望が出せます。



では復路です。復路は今回はじめて乗るウイラーエクスプレスです。名古屋を12時45分発で、バスタ新宿に18時15分というWT411便です。3600円という運賃でしたが、楽天トラベルが500円引きクーポンを配っていたので3100円でした。

乗車時の写真を撮り忘れたので、最初の休憩地である浜松SAで。

真ん中のピンクの車両です

白にピンクのボディーが目立ちますね。どうしてもやや女性向けっぽい印象はありますが。

これは最後の休憩地、足柄SA
車種は最近ほとんどこればっかという日野セレガです
非常停止ボタンが左右の先頭座席頭上にあります。これを押すとクラクションとハザードを出しながら徐々に速度を下げて停止するんだそうです。ハンドル操作はできませんが、時速100キロで運転手不在で走行されるよりは100倍いいと思います
ショッキングピンクがやや騒色っぽくなくもないけどすぐに慣れました
今回の私の席は1C

ウイラーエクスプレスには6つの車種があるようです。今回乗車した「リラックス」は、同社の中では一番下のランクの車両ではないかと思います。それでも何ら問題なく、快適な車内環境でした。

隣席との仕切板は結構硬くて安定している。先頭座席だからだと思いますがシートベルトは3点式

カノピーは実際どうなんだろうと思っていましたが、息苦しさはあまりなく、眠りやすいように思いました。後半で詳しく感想を書きます。

カノピーという顔を隠すカバー
カノピーを下げて目の位置から撮影したところ
ウイラーエクスプレスはIP無線機(IPトランシーバー)
を搭載しているので、どこを走行していても本部と交信ができます

名古屋から順調に走行してきましたが、平日の夕方に首都高速3号線に入ったので、用賀か渋谷あたりまで渋滞していました。本部からの情報によって、バスは池尻で降りて山手通りを走って新宿に向かいました。バスタ新宿には15分ほど遅れて到着しました。到着時の写真はありません。



オリオンバスの「コンフォート」とウイラーエキスプレスの「リラックス」を比較すると、ほぼ同じかなと思います。まず車種はどちらも日野セレガで同じ。安定していて静かです。

評価ポイントは顔を覆う「カノピー」をどう受け取るかです。息苦しいんじゃないかと想像していましたが、案外そういったことはありませんでした。顔隠しではなく目隠しとして位置づけた場合に、アイマスクを顔に装着した場合に比較して、肌に何も触れないのはすごくいいことでした。遮光性は若干劣ります。今回は昼行便でしたが、夜行便だったら私は使わないだろうなと思いました。

また隣席との仕切板かカーテンかという点。これは仕切板がいいと思いました。それなりに硬さがあるので、もたれかかっても大丈夫なのです。特に通路側の席の場合は差が出るように思います。

もう一度オリオンとウイラーのシートの数値データを比較します。
・オリオンバス 4列コンフォートタイプ車両
 98、46

・ウイラーエクスプレス 4列リラクスタイプ車両
 91、44
オリオンの方が若干広いですね。今回の帰路のウイラーは最前列だったので、ちょっと比較はできないですが、オリオンバスのほうが個人的にはやや好きかなと思います。どちらも優劣は付け難いです。

どちらのドライバーさんは安全運転というか、本当に安定した走りを皆さんしてくれます。急加速、急減速は全くありません。周囲の車の走行状態をしっかり把握して、経験的にヤバそうな車を早く察知しているからだと思います。

新幹線、飛行機、バスのそれぞれ特色があります。私の場合は新幹線へのアクセスが非常に悪いところに住んでいるので、やはりトータルで考えると高速バスは選択肢に入ってきます。少なくとも安かろう悪かろうではないです。


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