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驚くほど店の味の再現性が高い スガキヤラーメン袋麺

名古屋メシがちょっと前から流行っているようです。麺類で言えば、味噌煮込みうどん、台湾ラーメン、あんかけスパゲティなどでしょうか。そしてラーメンで言うならスガキヤのラーメンだと思います。

スガキヤラーメンは、ラーメンカテゴリー的には和風とんこつだと思います。店で食べたとしてもそんなにものすごく美味しいものではありません。あ、書き方が正確ではないですね、ラーメンと言えば「ハチマキして黒いシャツで怖い顔して腕組みしてるおっさん」が出てくるような、屈折した世界感になっていると思うのですが、スガキヤはそんな偉そうなうんちく語りそうなエピソードは一つも無さそうです。

スガキヤは母親が「女学生時代によく通った」と言って、私も子供の頃に何度も行きました。「昔はラーメン80円だったけど100円になっちゃた」と言っていたのをよく覚えています。子供ながらに100円でもめちゃくちゃ安いなあと感じていました。

スガキヤは元々は甘味屋さんで、その頃は「淑女の店」という男子禁制、女性専用店が名古屋駅近くなど数店ありました。スガキヤはラーメン屋というより女性、女学生のたまり場でした。子供は一緒に入れたので、僕の中のスガキヤとは女性専用の店なのです。

当時はスープの作り方が独特でした。今はどうなのかわかりませんが、カウンターから見える場所に大鍋があって、そこに工場で作られたビニール袋に入った10キロくらいの粉末をどばーっと入れるだけでした。以上おしまいです。これ全然褒めていますからね。それだけで完成度と再現性が高いということです。今でもきっとそうなんじゃないかな。

先日30年ぶりくらいにお店で食べましたが、昔と味は変わっていないように思います。390円でしたからいまでも十分安いと思います。首都圏からはいつの間にか全店舗撤退しましたしね。いずれにせよとっても美味しゅうございました。


なおスガキヤ(Sugakiya)と寿がきやは別会社になっていて、別ラインの商品を提供しています。

ちなみに、お店ではオリジナルの白い細かい粉コショウがポイントですから、コショウ入れずに食べてはダメですよ。

スガキヤの方はこちら。390円、先割れスプーンがポイント 

スガキヤ『ラーメン』¥290(先割れスプーン使用)Sugakiya Ramen

寿がきやはこちら。670円。

こっちは先割れスプーンではありません。

スガキヤの先割れスプーンはMOMAに永久展示なんだそうです。



さて、そんなスガキヤラーメンには袋麺があります。170円です。いつの頃からなのかはわかりません。この記事に書いた同じ寿がきやのみそ煮込みうどんよりは新しい商品だと思います。

スガキヤラーメン袋麺は170円。カップ麺もあるみたいです。キャラクターはスガキヤ スーちゃんです
トレイにノンフライ麺、液体スープ、かくし味の粉末が入っています。
茹で方のポイントは麺をこうして伸ばして、できるだけ真っ直ぐにすることです。掻き回すのではなくて重力で伸ばしてください。茹で時間はちょっと長めくらい(4分ちょっと)の方が美味しい気がします。長めに茹でるので水はちょっと多めの600cc弱くらいが私は好み
火を止めて液体スープを入れます
丼には隠し味の粉末を入れておきます。これはあとから説明するスガキヤのコショウとは違って、大部分が粉末の出汁だと思います
こんな感じです
このコショウが極めて重要。辛さと香りがスガキヤのラーメンに驚くほど合うように作られています。お店で売っています
たっぷりの青ネギは必須です。白ネギではなく青ネギ一択です
とにかく美味しいです

インスタント袋麺には薬味以外の具材を入れない方が美味しい、と私は本気で思っています。具材を入れてしまうとその具材だけ、たとえばチャーシューだけインスタントではないので、結局全体のバランスが崩れてしまうと感じるからです。

スガキヤ袋麺の再現性が高いのは、スガキヤラーメンは元々がインスタントみたいな料理だからです。スープは粉を溶かしてるだけですもん。

ちなみに最近はAmazonで箱買いしています。


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