見出し画像

次回「定例イソラジ」(20201112)のためにビゼーの曲を選曲(6)

 ここ何回か続いているビゼーの「カルメン」関連編曲作品の聴き直し作業。今夜は4人の作曲家による編曲の腕の聴き比べとなりました。

 まずはピアノの名手だったフェルッチョ・ブゾーニの作品から聴きます。

ブゾーニ:ソナチネ第6番「ビゼーのカルメンに基づく室内的幻想曲」
    高橋悠治(pf)(08:02)

 超絶技巧の持ち主だったブゾーニの作品らしく、物凄く込み入った編曲です。滅多に聴けない作品の音源ですので、興味のある方には必聴でしょう。

 次はフランツ・ワックスマンというヴァイオリニストによる編曲作品です。

ワックスマン:カルメン幻想曲
    福田廉之介(vn)/高橋優介(pf)(10:09)

 ヴァイオリンと管弦楽のための編曲なのですが、ここではピアノ伴奏による演奏音源。
この曲は、割と他の録音が存在するようですが、福田さんのテクニックに聴き惚れます。

 お次は、ヨハン・シュトラウスⅡ世の弟エドゥアルト・シュトラウスの珍しい作品。

エドゥアルト・シュトラウス:カドリール「カルメン」(04:54)
    クラウディオ・アバド/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ライブ録音

 ウィーンでの「カルメン」上演が成功したので、それに便乗して作曲した作品。カドリールというのは、有名な旋律を(細切れにして)連ねた形式となります。

 4人目の作曲家は、往年の名ピアニスト、ウラディーミル・ホロヴィッツの登場です。

ホロヴィッツ:ビゼーの「カルメン」の主題による変奏曲(03:56)
    ウラディーミル・ホロヴィッツ(pf) ライブ録音

 ホロヴィッツが、カルメンからの旋律を、見事にあれこれと組み合わせています。対位法的に、3つも4つも同時に聴こえてきて、ライブでの1人演奏とは思えない程。

 ここ最近、私は「カルメン」漬けとなり、いよいよ「第2弾」に臨みます。

あ、第3弾としては、歌劇「カルメン」全曲は、あまりにも長いので。
ハイライト盤で、「カルメン」の聴き所をお楽しみ頂く予定です。

乞うご期待!

よろしければサポートお願いします。気に入った記事の購入及びポケットスコア等、音楽関連書籍に使わせて頂きます。