【五十路MAN日記】サラリーマンはなぜ、災害時でも会社に行きたがるのか?

地震や台風が都市を襲うと繰り返されるこの光景。電車が止まってバス乗り場に長蛇の列。

並んでいる人たちがみな、自宅に戻ろうという人なら理解できます。しかし、なぜか家に帰るのではなく、会社に行こうとする人たちも相当数いるらしいのです。

その人達に向かって、こう質問してみたい衝動に駆られます。

なんで、家族のいる家に戻るより会社に行くことを優先するの?会社と家族とどっちが大事なの?

これからまだ余震があるかもしれないことは、これまでの地震の経験からみんな知っているはずだし、そうなったら会社より自分の家族が危険にさらされることになるでしょ。そんな状況なので、なんで何が何でも会社に行こうとするの?

一つ例を上げると例えばこんなツイート。

休んでもいいんちゃうん?震度6の地震だよ?これ以外の重大事がどこにある?(笑)って言っている場合なのか?

中には若干冷静に観察をしている人も。

いったいなぜ日本人は災害時にも出勤しようとするのでしょう。その理由を僕なりに考えてみました。そして、自分なりにこういう仮説を立てました。

日本のサラリーマンはみな「通勤しないと不真面目だ」と思われるのが怖い。そう思われることで会社内での評価が悪くなり、クビになることをなによりも恐れている。逆に企業側は、こうした災害での社員の行動を観察し、社員の「忠誠心」を推し量っている。

目立つことはいけないことだという「同質圧力」、会社に自分の人生の主導権を握られているのに気づかない「社畜根性」、そして第二次大戦中の軍部のごとく、会社の上層部の意思が社員の運命をすべて決める「集団主義」。もうこれは、日本人の魂に染み付いた「宿命」みたいなものではないでしょうか。

災害時の行動だけでなく、今なら芸能人の不倫にたいするバッシングや、いまだに亡くならない過重労働や過労死、違法行為に対するトップの隠蔽体質と軽すぎる社会的処分と、探せばいくらでも出てきます。

これから超少子化・超高齢化がすすんで、日本がなくなってしまうほどの危機がやってくるというのに、自分の頭でよく考えて行動することのできない日本人があまりにも多すぎます。

「お前のことはどうなんだ」と言われそうですが、僕は幸か不幸か「発達障害」のおかげで組織に馴染めず、勤め人を辞めて今はフリーランスで仕事をしています。

PC1台でどこでも仕事をする「超・多動ワーカー」を目指し、日々努力を続けています。まだ経済的に苦しいですが、方向性はまちがっていないと信じています。

政治や企業のトップも悪いけれど、それに黙って従っている人々も悪い。大切な人を守るなら、自分の人生をその手に取り戻せ!それが、今回の地震関連のニュースを見ていて感じたことでした。

関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。