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日本における朝食、昼食、夕食、間食の特徴

今回は、日本人の食事ごとの特徴に関する論文です。

調査方法
●調査年…2003年と2013年
●対象者…両年合わせて639人の20〜81歳の日本人
●食事調査…平日(または仕事の日)3日間、土日(または休日)1日間の計4日間の秤量食事記録

食事の質は下記2つで評価した。
①HEI-2015(Healthy Eating Index-2015)
②NRF9.3(Nutrient-Rich Food Index 9.3)

●各食事(間食含む)の食事の質

HEI-2015およびNRF9.3で評価した食事の質は、平均して夕食が最も高く、次いで昼食、朝食、間食の順でした。
間食だけ、かなり低いのが分かります。

下のグラフは下記を示しています。
灰色…75パーセンタイル
オレンジ…中央値
青色…25パーセンタイル

●各食事からのエネルギーおよび栄養素の摂取量と総摂取量に対する寄与率

平均のエネルギー摂取量はそれぞれ下記の割合を占めていました。
朝食…21%    昼食…32%    夕食…40%
間食…11%

栄養素ごとの結果は下記の通りです。

めっちゃビックリしたのは
ほとんどの栄養素で朝食、昼食、夕食、間食が占める摂取割合が同じだってこと!
(添加糖とアルコールを除く)

これ本当?って疑いたくなる結果。
けど、人間が本能的にこんな食事をしているなら、それは神秘的でもある。

●各食事からの食品の摂取量と総摂取量に占める割合

先ほどの栄養素の結果では食事別に占める摂取割合は似ていましたが、
食品群別に見た場合は、かなりバラバラです。

朝食…パンと乳製品が多い
昼食…麺類が多い
夕食…イモ類、豆類、野菜全般、魚、肉、アルコール飲料が多い
間食…菓子類と甘味飲料が多い

●感想

食事ごとに特徴を知るのも面白いなと思いました。

間食の食事の質が低いのは予想通りですが、
1日の総エネルギー摂取量のうち11%しかないので、全体の食事の質にはそこまで影響はしていないのかな?と思いました。
個人的には間食の楽しみは奪われたくない笑
だから、そんな栄養指導はしないように気をつけよう。

また、朝食、昼食、夕食、間食で食べてる食品はかなり違うのに、ほとんどの栄養素で食事ごとに占める摂取割合が同じなのは、不思議すぎる。

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