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ヘンテコ博物館に行きたい。

最後にアメリカを訪れてから早一年半が経ちました。
いつ行けるかなんて当ても無いまま、「次はどこに行こうか」なんて事を考えながら色んな州や街の観光サイトを眺める日々を過ごしています。
自分がアメリカに行く際、どの街を目的地にするかを決めるポイントは色々とあるんですが、その中の一つが「面白そうな博物館や美術館があるか」だったりします。アメリカは大小問わず色んな街や村に本当様々な博物館があるんですが、そんな事を博物館にしちゃうの?!みたいのが結構あるんですよね。そして面白いことにそういう所って予算とか規模が小さい分、創意工夫されていて凄く楽しめる事が多いんです。
そんな思いもあってアメリカの様々な博物館を調べるのが習慣付いてきているんですが、色々調べた中でも個人的に行ってみたいと思っているヘンテコな博物館をご紹介します。

Museum of Bad Art  -  バッドアート美術館

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歴史と文化の街マサチューセッツ州ボストン。
ボストンの美術館といえば全米屈指の規模と所蔵数を誇るMuseum of Fine Arts(ボストン美術館)。そんなボストン美術館から車で20分の距離にある名前がよく似た美術館がMuseum of Bad Art、通称MOBAです。
MOBAは「現代の解釈では決して評価されず、世に認められる事の無い作品を産んだアーティストたちを讃える」ことを使命として、様々なworst of art(実際HPにこう表現されています)を展示する小さな私設美術館です。
本当に「名も無きアーティストを讃える」ことを使命としているのか、全力で馬鹿にしているのか定かではありませんが、600点あるコレクションの中からとっておきの酷いアートを厳選し50点ほど展示して人々を楽しませているのだとか。コレクションはHPから見ることが出来ますが、個人的に好きな作品を何点か。

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『LUCY IN THE SKY WITH FLOWERS』 作者不明
本美術館の代表作、顔面力が強すぎるルーシー

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『EYES ON THE FLY』Cronin + NG + ? 作 
ハエ見っけ☆

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HE WAS A FRIEND OF MINE』Jack Owen 作
アンタのこと、忘れへん

滅茶苦茶生で見たい。絶対楽しいですよねこんなの。
他のコレクションが気になった人は以下リンクから⇩まだまだ面白い作品盛り沢山です。

Spam Museum - スパム博物館

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沖縄に行くとやたらおにぎりの上に乗っている謎の肉、スパム。
そのスパムの博物館がミネソタ州オースティンにあります。スパム製造メーカーであるホーメル社の歴史やスパムの起源、スパムの製造工程などスパムに関するあらゆる事を知れる博物館。
スパムの味に対して別に好きも嫌いも無いのですが、スパムってデザインが良いですよね。スパムがタワーの如く積まれている様は中々に壮観です。
また付近のレストランではスパムを使った様々な料理も食べられるんだとか。アメリカらしさが出てて個人的に非常に行ってみたい博物館の一つです。

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Mmuseumm

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ニューヨーク、ロウアー・マンハッタンの片隅にある未使用の貨物用エレベーター。その4畳ばかりの小さなスペースに作られた博物館、それがMmuseummです。
公式サイトには 「現代世界を題材にしたストーリーテリングスタイルの博物館」とありますが要は現代の世界を象徴する様々なものを展示した、いわば''現代版自然史博物館''です。現代を象徴するものとは何かというと、今なら「黒人が白人警官に射殺された時に持っていたiPod」「ISISによって作られた硬貨」「不法移民が履いていたボロボロの靴」など。頻繁に展示が変わるのでこのような問題提起をするものもあれば、単純な日用品やヒットしているコンテンツのグッズなどその時々によって様々なんだとか。
そしてこのMmuseumm、コンセプトが非常に興味深いというのもあるんですが、何より見た目が良いんですよね。中は白を基調とした未来的なデザインに対し、入り口やその付近は退廃的な雰囲気があるという奇妙なコントラスト。これ自体が一つのアート、是非一度この目で見てみたいものです。

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Salt & Pepper Shaker Museum - 
ソルトアンドペッパーシェイカー博物館

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テネシー州ガトリンバーグにあるソルトアンドペッパーシェイカー博物館。
ソルトアンドシェイカーとは塩胡椒入れのことですね。塩胡椒入れが大好きな一家が35年かけて集めた数多のコレクションが所狭しと展示されている私設の博物館です。
普通は塩胡椒入れをたくさん見せられても...と思いますよね。でも意外に奥が深い世界のようで、古代に使われていたものから1500年代、1800年代、1900年代、そして現代と様々なコレクションを通して塩と胡椒の歴史、ひいては食文化の変化の過程を知ることができるんだとか。具体的にどんなものが飾られているかというと...

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そう、結構可愛いんですよ。しかもそれが大量に並んでいるので中々の見応えがあるんじゃないかなと思います。もし自分がここに行く機会があれば日本の塩胡椒入れを持って行ってあげたいですね。

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The Neon Museum - ネオン博物館

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眠らない街、ラスベガスで明るく輝く沢山のネオンサイン。哀しいかなどれだけ輝こうといつかは終わりを迎えるもの。
そんな役目を終えたネオンの行き着く場所、それがこのネオン博物館です。展示されているネオンの数は200以上、どれも古くからラスベガスを支えてきた歴史的に価値のあるものなんだとか。
役目を終えた、と述べましたが博物館に飾られるにあたって修理も行われています。そうして失った光を再び取り戻して博物館を照らしてくれているネオン。なんともロマンがある話じゃないですか。興味がそそられます。

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どうでしょう。結構面白そうじゃないですか?
もちろんこれらの博物館が旅行の主目的になることはないと思いますが、旅のスパイスとしてこういうヘンテコ博物館に寄ってみるときっと良い思い出が作れるんじゃないかなと思います。
ああ、アメリカに行きたい...。

最後まで読んで頂きありがとうございます。