あなたの知らない現代UKソウルの世界 - 伝統と進化を併せ持つ最高のアーティストたち
今のUKソウルは良いぞ。古典の土臭さは残しつつ現代風に昇華されていて、その洗練された音は耳を通して心を幸せにしてくれる。
ただ自分は音楽を聴く際にUKソウルに拘って聴いている訳では決して無い。あまり縛りを入れて取捨選択をしてしまうと良いものを聴き逃してしまうので先入観を持たず色々と聴いているのだが、何故か聴いて「良いな」と思うものの多くがイギリス産なのだ。耳がUK寄りなのか、UKが俺の耳寄りなのか。
とはいいつつも自身がUKソウルの歴史や流れに決して明るい訳ではないので、ここでは現在のUKにおける新進気鋭のアーティストを紹介するに留めておこう。「個人的に好きなもの」というフィルターがかかるので男性ボーカルでかつヴィンテージ感漂うものが多いのはご愛嬌。これが現代のUKソウルに興味がある人の為のちょっとした指南書になってくれれば幸いだ。
◆Ephemerals
現代のUKソウルを語る上で欠かせないのがこのバンド。ここでは説明を省くが、錚々たるメンツで構成されている。詳しくは以下サイトが書いてくれているので興味があれば。
今年リリースの4ndに到るまで、毎度毎度素晴らしいアルバムを発表していおるが、その中でもデビューアルバムである『Nothing is easy』は後世に残る最高のクラシック。間違いなく人生で一番喰らったアルバムの一つである。
◆Samm Henshaw
今一番勢いがあるのはこの人だろう。ロンドンのソウルシンガーSamm Henshaw。
ゴスペルの影響を強く感じるその楽曲は、キャッチーで心地良く聴いているとつい身体が動き出してしまう。EPを2枚、シングル6枚を発表しているがそのどれもが最高のグッドミュージック。アルバムが待ちきれない。
日本でも知名度が上がってきており、トヨタ・カローラのCM曲にも採用され初来日公演も決定。そろそろフジロック辺りに呼ばれそうだな。今後益々の活躍が期待される一番の注目株だ。
◆Angel River
ロンドンを拠点に活動するソウルバンド。Official HPやfacebookページもあるが情報がほとんど書かれておらず詳細は不明。もっと真面目に書いてくれ。
2017年に発売された1st album『angels+lovers』が非常に良盤。疾走感あるナンバーからバラードまでパワフルな歌声で歌い上げ、そのクオリティに本当に1stなのか?!と疑いたくなる。ただいかんせんプロモーションが圧倒的に下手。売れる要素は十分にあるんだけどな。
◆Maverick Sabre
ロンドンのソウルシンガー。日本ではまだ無名ながらも本国イギリスではアーティストからの評価は高く、Jorja Smith、Joey Bada$$、Rudimental、Sigmaなど世界的に著名なアーティストの客演を務める。ラッパーとのコラボでキャリアを積んできたという過去からHIP HOPへの造形も深く、ソウルシンガーながらラップもお手の物。特徴はその情緒ある歌声、彼の手にかかれば曲に情景が纏う。コンスタントにアルバムをリリースしており、去年出た「When I Wake Up」で3作目。いずれも名作だが、中でも2ndの「Innerstanding」は2015年聴いた作品群の中でも有数の素晴らしい傑作だったので是非聴いてみて欲しい。
◆Myles Sanko
正統派なヴィンテージソウルならこの人。世界的ジャズファンクバンド、SPEEDOMETERのフューチャリング・シンガーとして抜擢された過去を持つ。
クラシックなスローバラードは勿論、ファンキーなロックナンバーまで何でもござれな安定感。その類稀なるメロディーセンスは一度聴いたら病みつきだ。映像を見る限りライブパフォーマンスも素晴らしい。来日してくれ。
◆The Milk
繊細なハイトーンボイスとドラマチックなサウンドの白人ソウルバンド。お勧め。コメント書くの疲れてきたので以降お勧め度のみ一言ずつ。
◆Kadeem Tyrell
古典な雰囲気は残しつつ攻めのサウンド。比較的今っぽい。お勧め。
◆The Magnificent Tape Band
一昨年出た1stアルバム「THE SUBTLE ART OF DISTRACTION」が素晴らしい出来。全編に漂う悲哀がグサグサと刺さる。超お勧め。
◆Michael Kiwanuka
個人的に今一番好きなシンガーMichael Kiwanuka。その歌声は聴くだけで遠くの場所に連れて行ってくれる。1st、2nd、3rdいずれも素晴らしいクラシックだが個人的には2nd「Love&Hate」は最高。2016年のベストアルバム。超絶お勧め。
◆Tony Momrelle
英国が誇るジャズ・ファンクバンド'Incognito'のリードヴォーカルの一人。持ち前のメロディセンスとベテランならではの安定感が聴いてて心地良い。超お勧め。
◆MAMAS GUN
ポップなメロディで大衆受けも良さそうな5ピースバンド。お勧め。
◆Jodie Abacus
UKソウルの新星。オシャレでポップで格好良い。Samm Henshawの次に売れるのは彼かな。超お勧め。
◆Ady Suleiman
下にリンクを貼っている「Wait for You」がとにかく大名曲。超お勧め。
◆Jvck James
この人も割と今っぽいサウンド。Complexが選ぶ来そうなシンガーにも選ばれていたような気が。間違いかも。でもお勧め。
**◆Laville **
優しいサウンドで落ち着きたい時に。お勧め。
◆Rag'n'Bone Man
ソウルとブルースとヒップホップのハイブリッド。日本でもっと知名度増えてはよ来日してくれ。デビューアルバムの「Human」は2017年のベスト。超絶お勧め。
◆Aaron Taylor
哀愁あるバラードならこの人。一度聴いたら病み付きなメロディ。超お勧め。
◆Alfie Tempeman
齢17歳の天才少年。モテそうな音楽しやがって。好きです。お勧め。
◆Kaleem Taylor
HIP HOPの影響も強く感じる。超お勧め。
**◆Oscar Jerome **
お勧め。
◆Knox Brown
ライブ映像が格好良すぎ。お勧め。
◆Raleigh Ritchie
ラップもイケるタイプ。お勧め。
◆Dayo Bello
心地良し。お勧め。
雑だけど音楽自体はどれも素晴らしいから大丈夫。以上!
最後まで読んで頂きありがとうございます。