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磯森照美のエッセイ集

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投稿したエッセイをまとめています。
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2023年6月の記事一覧

エッセイ | 小さな机の大きな脚

 ソファのみの生活をしているとふとした時に机が欲しくなる。もちろんソファテーブルではなくて、椅子に座って使うタイプの机だ。今の家に引っ越してからずっと机は無かったため、書類を書いたり年賀状を書いたりするのが苦痛で仕方なかった。その上、モーニングページをやり始めた時も書くという行為ができる場所が無かったため、家の中を探した結果キッチンのシンクとコンロの間の作業スペースで書いていた。めちゃくちゃ書きにくいんだこれが。 ・小さな小さな机 今住んでいる家は1Kの単身者用のマンション

エッセイ | 運を使っていないのを確かめる

最近運が悪いなと感じることがよくある。中には「これをしたのが原因だ」と明確に分かるものもあるのだが、ほとんどが原因が分からない、ただただ『運が悪かった』ことがよくある。 こういったことが続くと、自分の運はいつ使うのだと考えてしまい、思考が暗い方へ暗い方へと沈んでいってしまう。 ・運を貯めている運が悪かった時は『まだ運を使う時じゃなかったんだ。いつかとんでもなく良いことが起きるぞ!』と思いながら過ごすようにしている。運は貯めるんだと考えるようにしている。 運が溜まっているか

エッセイ | ランニングはドMの所業

タイトルに語弊があることをお詫びします。 最近ランニングを始めた。正確には再開したという方が正しいのだけれど、再開するまでに3年の期間が空いているため、どちらかといえば始めたに近い。ランニングウェアやシューズ、その他のグッズは以前揃えていたので、始めるのは比較的簡単だった。 以前は整備されたランニングコース近くに住んでいたため頻繁に走っていたのだが、引っ越してからはランニングコースが見出せず、次第にやらなくなってしまった。 ・ランニングは自分との戦い久しぶりに走ってみて

エッセイ | ロボット掃除機が快適な生活を運んでくる

掃除があまり好きじゃない。 特にモップがけや掃除機をかけるのが苦手で、これまでの生活で習慣化できたことが全くない。 掃除をしないでいると埃が溜まっていき、部屋が汚くなり、あまり自分の家に居たくなくなる。月に何万円も払っているのにそれは勿体無いですよね。 ・生活にロボット掃除機を導入引越しの際に埃がない生活をしたいと心に誓い、ロボット掃除機を購入することを決意しました。 購入しに行ったお店でも、展示しているコーナーに直行し、近くにいた店員さんに「これ買います」と言って即購入し

エッセイ | 趣味って何なのさ

このカップ素敵ですね。コーヒが美味しそうに見えます。 みんなのフォトギャラリーを見ていたらこの写真を見つけ、見入ってしまいました。 私は無趣味に近いのですが、唯一趣味と言える物があるとしたらコーヒーかなと思う様になりました。 『コーヒ好きです』『コーヒーを毎日飲んでます』とはよく言うのですが、それだけで趣味と言って良いのかなとよく考えていました。 好きなカフェがあるわけでもなければ、専門的な用語を使いながらコーヒーについて語れるわけでも無いのです。 ドリップ、プレス、マキ

エッセイ | 断捨離マニア、ダンボールを溜める

つい先日に、ミニマリストに憧れてミディアリストに落ち着いたということを書いていましたが、それからミニマリストについての様々な記事を読む機会が増えて思うことがありました。 私はミニマリストになりたいのではなくて、ただ物を捨てたいだけなのかもしれないと。 断捨離マニアなのかもしれません。 確かに、季節が変わる度に収納の扉を開けては何か捨てられないかを考えていました。捨てたとしても普段生活をしている中では収納の扉は閉まっているわけで、物が少なくなったという実感は湧かないわけです。

エッセイ | 習慣と信頼

私は読書が好きなのですが、たくさんの本を読むタイプではないのです。 好きな作家を見つけては、その作家の作品を読み漁り、内容を忘れてきたあたりで再度読むようなかたちです。 小説を読んでいると、その世界の中に自分が入っているような気持ちになれ、特に1日や2日で読み切るような速度で読んでいると、本当に自分が作品の中にいるような気持ちになれるのです。 爽快な作品だと気分も良くなりますが、悲しい作品だと自分まで悲しくなります。日常生活に戻っても小説の世界観に想いを馳せながら懐かしむの

エッセイ | マキシマリスト、ミニマリストに憧れてミディアリストになる

【ミニマリスト】必要最低限の物を持つ人 【マキシマリスト】お気に入りの物を持つことを妥協しない人 【ミディアリスト】ミニマリストとマキシマリストの中間 私はミニマリストに憧れていましたが、結局のところミディアリストに落ち着きました。 そもそもがマキシマリストに近い生活をしていましたが、片づけられない人であったため、部屋はとんでもない状況でした。 『片づけられない』には少し語弊があります。 元々住んでいた部屋が8畳ほどあり、収納も多かったためマンガや小説、CDやDVDなどを

エッセイ | シングルタスク人間はつらい

私は生まれてこの方シングルタスク人間です。 恐らくこの先もずっとシングルタスク人間として生きていき、マルチタスク人間を羨みながら死んでいくでしょう。 シングルタスク人間は大学入学までは順調に生きていけますが、就職活動と卒業研究が重なったタイミングで絶望します。私自身がそうでした。 シングルタスク人間は2つ以上のものごとに全力を注ぐことはできません。どちらか一方しか全力は出せないのです。 当時の私は卒業が第一優先であり、就職活動は二の次として動きました。 ただ、周囲からは就職

エッセイ | 笑顔は大切。たぶん真面目に働くよりも大切

私は基本的に笑顔を大切にして生活してきていました。就職をするまでは。 私は就職してすぐの頃は笑顔で先輩や上司とも話をしていました。 初めて経験することが楽しかったし、周りの人と話をするのも好きでした。 ただ、仕事が忙しくなるにつれて笑うことが少なくなっていきました。 入社当時から私を知る人からは『あまり笑わなくなった』と言われ、出会って日が浅い人からは『冷たい人』と思われるようになりました。 当の私は笑わなくなったことによる弊害を感じることはなく、笑うことで使用するエネル

エッセイ | 植物を愛でる

子供の頃はよく両親に連れられ春は桜を見にいき、秋は紅葉を見に行くなど『植物を見る』ということがよくあった。 その度に「大人は植物が好きなんだな」と思っていて、こちらはすごくつまらない思いをしていた記憶が残っている。 コーヒーが飲めるようになるように、ふきのとうが美味しいと感じるようになるように、植物を見ることが楽しくなる日がいつか来ると思っていた。 中学生の頃にブラックコーヒーが飲めるようになった。 高校生の頃にはふきのとうが美味しいと感じるようになった。 それなのに大学を

エッセイ | 今までと今とこれから

日本の片田舎に生まれて30年がたとうとしている。車がなければ生活できない地域のため、高校を卒業したら大学に入学式する間に大急ぎで免許を取得するのが通過儀礼のようになっており、自動車教習所は同窓会会場のような雰囲気になる。ちらほら高校生以外の人も居るのだが、どこか居ずらそうな様子のため、見ている私の方も申し訳なく感じてしまう。 大学進学を機に上京したのだが、夏の暑さに1年目はついていけなかった思い出がある。ただ、冬の暖かさにも驚かされた。地元とは違い、比較的暖かい上に、電車や

エッセイ | 自己紹介って好き

初めまして。磯森照美と言います。本名ではなく、尊敬している人から作成したペンネームです。 さて、noteを始めるにあたり自己紹介をしようと思いますが、私は自己紹介が好きです。自己紹介ってなんでも自分のことを話せるから良いですよね。相手の自己紹介を聞くのも好きです。 子供の頃も、大人になっても、自己紹介は定型文が多くてつまらないことが多いですが、1回だけ『自己紹介、1人持ち時間3分』という形式でやったことがあり、これはすごく楽しかった。ほとんどの人は1分もしないで慌て出しま